【あらすじ】
ドルイドの新たな住みかを守るため、縄張りを仕切るグレイトドラゴンに戦いを挑むシルファー。だが、仲間に打ち明けず単身で来たシルファーに現実を叩きつけるように、その一撃は重かった。間髪入れずにグレイトドラゴンは次の攻撃で息の根を止めに来ていた。
グレイトドラゴン「がっはっは!やはり無謀だったなあ冒険者!この一撃で散れい!!」
???「おおっと!そうはさせませんよ、っと!!」
グレイトドラゴン「な、何者だ!この巨体をはじこうとは、なんという馬鹿力!」
シルファー「ユキ!!」
ユキ「どうしちゃったのぉ。普段、隠し事をしないシルちゃんがよそよそしいから逆に怪しかったわけよ。だから、ね!」
シルファー「え、えへへ・・・。ばれてた。」
ユキ「結局ドルイドたちが気になるんでしょ!なんだかんだで89000体だもんねえ!」
シルファー「う、うん。でも、体がきつくてさ・・・。」
グレイトドラゴン「所詮は剣士ふたり。しかも片方が瀕死とあってはな。回復もできずに最後までもつかな!?」
シルファー「ユキ、まさかあの娘も?」
ユキ「そりゃね。あいつもシルちゃんが気になってたみたいだよ。俺と同じ理由で。」
シルファー「あ、そうなのね・・・。」
グレイトドラゴン「何をごちゃごちゃと!こっちは剣士ふたりごときで勝てるのかと言ってるんだ!」
???「そのための私ってことですよっ!」
グレイトドラゴン「ぬぅっ!?」
シルファー「さ、さんきゅー。みさお。」
みさお「全く、無理ばっかりして!ちょっとは心配するこっちの身にもなってほしいよ!」
ユキ「そうだぞ、シルちゃん!なにかあったら頼れよな!勇者を、竜の世界を、過去を一緒に救ってきた仲間だろ。」
みさお「ユキも、シルファーを見つけ次第一目散にグレイトドラゴンの前に出て。少しは回復の私が追い付くまで待つ!」
ユキ「すいません!!」
シルファー「えへへへ・・・。やっぱ心強いね。」
ユキ&みさお「調子良いな!!」
グレイトドラゴン「ええい!次から次へとごちゃごちゃと!!剣だろうが回復だろうが!まとめて消し去ってやる!」
ユキ「おおっと、甘く見ないでほしいね!」
みさお「そうだね。私たちが揃った時点で・・・」
シルファー「お前の勝利は、なくなったよ!」
つづく