『好きに暴れればいいじゃない。』
シルファー「ちがう・・・ちがう!!」
『なんなら私が変わってあげようか?』
シルファー「ふざけるなっ!!」
ユキ「おい!しっかりしろよ!新技なんだろ?バッチリ決めりゃいいじゃねえか!!」
シルファー「ちがう・・・私は・・・そんな・・・!」
ユキ「シルファー!!!!」
『あははははっ!ユキも私が闇に染まるのを楽しみにしてるんだ!』
シルファー「・・・ユキ・・・」
『はやく見せてあげなよ。私の醜〜〜〜〜い闇の力をさぁ。』
シルファー「・・・・・・」
ユキ「俺の声、届いてるよな?」
シルファー「・・・・・・」
ユキ「よくわかんねぇけど、今お前はなにかと戦ってるんだな?わかんねえけど!」
シルファー「・・・・・・ユキ・・・・」
ユキ「よし、聞こえてるな!だったらもうあと少しだ!シルファー、負けんじゃねえぞ!」
シルファー「・・・・・・・・・・・」
シルファー「うん」
『ああもう、じれったいなあ。いい加減に支配・・・』
シルファー「・・・怖かった・・・よね?」
『・・・・は?』
シルファー「私は闇が怖かった。だって暗いし、恐ろしいし。」
シルファー「でもあなたも、光が怖かったんでしょう?また闇が訪れたら・・・。平和なのも今だけなんじゃないかって。」
『ば、バカじゃないの!?私に怖いものなんて!』
シルファー「もう、大丈夫だよ。」
『!?』
シルファー「世界を旅して、仲間といて、わかったんだ。闇は闇であって、悪じゃない。大事なのは、それを扱う人の心。」
『心・・・?』
シルファー「ひとつになろう。もう一人の私。」
『あ・・・。』
シルファー「そして掴もう。闇を受け入れた先にある・・・光を!」
【後編へ】