騎士「ぐふっ・・・。まさかこれほどの実力者がいるとは。」
シルファー「あんた、一体なにが目的なんだ。」
騎士「・・・・」
シルファー「!?」
騎士「私はかつてこの国で敗者として人生を失っていった者たちの失意や怨み、その集合体。決して強者が悪ではない。だがそれを簡単に許せるほど、敗者が受けた屈辱は生易しいものではなかった。」
シルファー「それで強者を探しだして狩ってたんだね。」
騎士「ああ、だがもういい。」
シルファー「?」
騎士「いまの戦い、敗者たちが生前味わえなかった素晴らしい戦いと、清々しいまでの敗北だ。もはや未練はない。」
シルファー「・・・そっか。」
騎士「さらばだ。強き旅人よ。」
シルファー「じゃあね。」
【しばらくして】
シルファー「おいお前、良い王様になれよな!」
ギルガラン「な、なんだ唐突に!」
シルファー「強さをはき違えずに、強者が弱者を守る世の中にするんだぞ!」
ギルガラン「わかっている!!」
【フッ・・・・】
【ありがとう。】
END