シルファーの冒険日誌

竜騎士「負けた、か。」

シルファー「またいつでもさ」


竜騎士「いや、しばらくはよい。」

シルファー「え？」


竜騎士「我はかつて、古代オルセコで破れ散り、人生を失ってきた敗者たちの魂。その集合体。」

竜騎士「はじめこそ、その恨み晴らさんと現世にあらわれたが、お前とたびたび手合わせしてわかったのだ。」

シルファー「・・・・」





竜騎士「今はもう時を経て、力を出しきった互い同士を敬い合う、素晴らしい世の中になっていたのだな。」

シルファー「お前・・・・」

竜騎士「いまの勝負も我の負けだが、悔いもない。実に清々しい気分だ。」

シルファー「そうさ。負けが終わりじゃない。次がまたあるんだから！」

竜騎士「フフッ、そうだな。」







竜騎士「お前・・・、いやシルファーよ。」


シルファー「？」




竜騎士「また、やろう。」

















おわり