シルファー「ったく!いくらか成績が悪いからってグチグチグチグチ・・・」
ユキ「・・・・・」
シルファー「・・・・・」
シルファー「ヒエッ!」
ユキ「よ、よう。」
ユキ「なんか、あれだな。意外と怒りっぽいのかお前?」
シルファー「・・・・・」
シルファー「怒りっぽいというか・・・・ハァー・・・・。」
覚悟を決めたように、シルファーは話し始めた。
シルファー「私、普段はあんな感じだけど、小さい頃から男勝りに育ったからさー。」
シルファー「ちょっとしたことで手が出やすいっていうか、それを抑えるために振る舞いを変えてんだ。大人しくしといたほうが評判もいいみたいだし、ま、成績は上がらないけどね!エヘヘヘ!」
ユキ「ふーん。でも俺は今のほうが話しやすそうだし、いいと思うけどなあ。」
そう言うとシルファーは目を丸くして驚いた。
どうやらシルファーのこの感じを知る者は、ほぼいないらしい。
シルファー「変なのー。ま、私もこのほうがやりやすいんだけどさ!」
シルファー「じゃあさ!じゃあさ!今日の放課後、ミニデーモンの腹パンでもいく!?」
ユキ「あ、ごめん。やっぱやべぇわお前。」
シルファー「なんだよー!!!!」
このとき俺は入学して以来、一番笑顔になった瞬間だったと思う。
つづく