【未完のマダンテ】
「うおーーーーーっ!!!」
敵【な、なんだこの魔力は!!うわあああああっ!!!】
・・・・・・
「はっ!?」
「また、あの夢かぁ。割とよく見るよなぁ。」
「とりあえず学校いこっと。」
以前からよく見る夢で、毎回同じシーンばかり流れるが、一体なんの魔法なのかさっぱりわからない。夢は夢だし気にはしないけど、もやもやするなぁ。
私の名前はマチ。
魔界の魔導学校に通っている学生だ。毎日魔術の鍛練は絶やさないけど、それでも自慢じゃないが、周りよりも魔力はかなりあるみたいだ。扱い方は別として・・・。
『最近調子いいんじゃない?マチ。』
マチ「そうかなあ?修行の成果が出てきてるのかも。」
腹話術みたいに見えるけど、なんとしっかり話しているのは謎の杖『ホーくん』。姿はともかく、私の友達だ。名付けたのは私だが、昔どこかで拾ってそれ以来ずっと身につけている。
これまたどこで拾ったのか思い出せない。夢といいホーくんといい、どうなってるんだか。
と、考えていても仕方ないので、今日も近くの森で魔術の鍛練開始だ。