出会いは、偶然だった。
『初めて会った日が、初めての勝負だったわね。』
【うん。そんで、それっきりだ。】
『私、悔しかったわ。渾身の必殺技を、アンタの馬鹿力で防がれたこと。』
【うん。】
『憎いとか、そういうことじゃないの。』
【わかってる。】
『今自分がどこまでやれるか、確かめたい。』
【うん。】
『それに・・・1回は勝ちたいじゃない。』
【別に、私たちに差はないと思ってる。】
『でもね・・・』
【でも、嬉しいよ。ライバル視っての?してくれてること。】
『アンタ・・・。』
【やろう、おもいっきり。】
『手加減したら、許さないわよ。』
【手加減なんか、するなよな。】
年内最後の長編
【決着、ふたりのシルファー】
『作者コメント』
こんばんは。
まず自分は、このシルファーというキャラを愛しております。忙しい日常の中で、「帰ったら日誌を書こう。」「今日は何をしようかな?」そんな光を持たせてくれる我が希望です。
だからこそ、自分で作った設定ではありますが、主に剛拳ちゃんを意識する気持ちが日に日に膨らむ流剣ちゃんサイドの想いを、年内最後に派手に形にしたいと思いました。
普段は「日誌見てね!」なんて出すぎた真似はしたくないのですが、今回はふたりのこれからのための決着を大事に今作り上げています。
乞うご期待ください。ではまた明日です。