剛拳「ながれ・・・ちゃん?」
流剣「なにポカンとした顔してんのよ?」
剛拳「いや、帰ってきてくれたんだな、って。」
流剣「フフッ・・・。それにしてもアンタ」
剛拳「へっ?」
流剣「手紙見たけど、なによあの汚い日本語は。もっとちゃんと文章を勉強しなさいよね?」
剛拳「だ、だって!あーゆーの初めてだったから・・・。」
流剣「まあ、でも、気持ちはすごく嬉しかったわ。私も大好きよ、ごーちゃん。」
剛拳「ながれちゃんがこんなにストレートに言葉を・・・。やっぱりまだ洗脳されてるんだ。」
流剣「ぶっ飛ばすわよアンタ。」
剛拳「あ、本物だ。」
流剣「判断基準どうなってんのよ!!」
剛拳「えへへ・・・。」
流剣「まったく・・・。」
剛拳「私もね、迷ってたよ。」
流剣「え?」
剛拳「ながれちゃんが操られてるのは知ってた。でも、だんだん悲しい気持ちが強くなりすぎて・・・、もしかしたら本当にこのまま私だけが戦ったほうが、ながれちゃんのためなんじゃないかって。傷つけたくないからって。」
流剣「アンタ・・・。」
剛拳「でも!」
剛拳「やっぱり私、これから先辛くても、悲しいことが待ち受けてるとしても。」
剛拳「やっぱりながれちゃんと一緒がいい!わがままだよね、ごめんね。」
流剣「・・・。」
流剣「アンタ、私がどうしてここに帰ってこれたと思ってんのよ。」
剛拳「え?」
流剣「表に出てきていた臆病な私は、最後の最後まで私を引き留めたわ。でもね・・・。」
流剣「さらに最後の最後で、ついに私の背中を押してくれたの。臆病な私が、初めて勇気を出したのよ。なにが起きるかわからない未来へ、歩みを進めたの。」
流剣「それもこれも、どっちの私もアンタと一緒にいたいからよ。だから私はここにいる。だから・・・」
流剣「ただいまっ。ごーちゃん!」
剛拳「・・・・、おがえりっ!ながれぢゃん!」
流剣「もう・・・、泣かないの。」
剛拳「だってぇ!」
つづく