『嵐を断つ舞』
(カミハルムイ城)
ニコロイ王「そなたらの活躍は各地に知れ渡っている。この度招いたのはその腕を見込んでのものだ。」
流剣「は、はぁ。」
ニコロイ王「近々、カミハルムイ近辺で未曾有の大嵐が予告されている。このままなにもしないでは確実に大陸を巻き込むものとなろう。」
流剣「それで、どうして私たちを?」
ニコロイ王「嵐を止める術を託したいのだ。」
流剣「すべ?」
ニコロイ王「かつて1度同じく襲ってきたこの大嵐を、時の姫は断嵐の舞を大嵐の中で舞い続けたことで静めたのだという。危険が伴うものであるため、そなたにその役を頼みたいのだ。」
流剣「・・・・カミハルムイの危機を救うためですもの。やれるだけやってみます。」
ニコロイ王「恩に切るぞ、ながれちゃんとやら。」
流剣「流剣です。」
ニコロイ王「大嵐の直撃は3日後だ。それまでになんとか舞を教わり、仕上げてもらいたい。急ではあるが、よろしく頼む。ながれちゃんとやら。」
流剣「流剣です。味を占めないでください。」
ニコロイ王「して、当日の護衛だが、そなたに頼みたい。」
剛拳「・・・・・・へっ?私?」
ニコロイ王「ながれちゃんと絆の深いそなたにしか頼めぬ。」
流剣「流剣です。怒りますよ。」
剛拳「・・・・・・・・。」
つづく