流剣「はぁ・・・。」
流剣(みんな、気づいてるみたい。)
流剣「嫌われるのが怖いだけの、繕った笑顔・・・。臆病な自分が嫌になるわ。」
流剣「いいわ。一人は馴れてるし・・・」
剛拳「なにしてるの?こんな陰で。」
流剣「えっ?」
流剣「剛拳さん?」
剛拳「まあ、大体はわかったけど、とりあえず教室いこうよ。」
流剣「・・・・。」
流剣「わかってるなら構わないでほしいわ。」
剛拳「えっ?」
流剣「大体ってことは、噂のことも知ってるんでしょう?」
剛拳「う、うん。」
流剣「私がいつもみんなの輪の中にいるのは、嫌われるのが怖くてヘラヘラと周りに合わせているからだわ。でもみんな、それに気づき始めているみたい。こんな私といても誰も楽しくないもの。一人でいるしかないわ。」
剛拳「・・・・・。」
流剣「さあ、あなたは友達の所へ、」
剛拳「つまんないよ。」
流剣「え?」
剛拳「一人なんてつまんないでしょ?いこうよ。」
流剣「あなた、話聞いてた?」
剛拳「うん。」
流剣「だったら・・・」
剛拳「でもほっとけないよ。流剣さん何も悪くないんだから。なんか言う人がいたら私がガツンと言ってあげるよ!」
流剣「そ、そんなの!そしたら次はあなたまで目の敵にされるのよ!?」
剛拳「構わないよ。」
流剣「どうして・・・。」
剛拳「そうやって怒った顔だってできるんだし、繕おうがなんだろうが、笑顔も可愛いんだから、そんな魅力的な流剣さんが一人でいるなんて、もったいないよ!!」
流剣「み、魅力・・・そんな恥ずかしいこと・・・。」
剛拳「ほらっ!」
(ギュッ)
流剣「ちょ、ちょっと・・・!」
流剣(太陽みたいな人・・・。私の悩みが徐々に・・・)