マチ「流剣さん・・・先程から私に致命の一撃を入れようとしませんね。」
流剣「当たり前よ。」
マチ「それがどういうことか、わかっているのですか?」
流剣「当たり前よ。」
マチ「ならばなぜ!」
流剣「さあね。」
マチ「ふざけているの?」
流剣「私はあなたを倒すつもりなどないわ。あなたを犠牲にしてみんなを守ろうなんて、意味がないもの。」
マチ「ですが!もう私もギリギリの状態です。私が完全に黒服に支配されて魔力を奪われるわ前に・・・今ここで私を!」
流剣「あまり言いたくないけれど、ならばなぜ自分でそうしないのかしら?」
マチ「・・・それは」
流剣「誰だって生きていたいに決まってるのよ。大丈夫。たとえあなたがいくら操られても、私は必ずあなたを救うわ。ごーちゃんも今、黒服を倒そうと善戦してるはずよ。」
マチ「それがもし間に合わなかったら・・・?」
流剣「その時は別の方法を考えるわ。考え悩みぬいた先に、光は必ずあると信じているもの。」
流剣(そう信じて、私を送り出してくれた私がいる。)
流剣「私は恐れないし、諦めもしない!」
マチ「流剣さん・・・。」