【ごめん!少しあっちに行ってくる!】
『あっ!ホーくん!?』
・・・・・
黒服「はぁ・・・。この前マチがボクの邪に染まった心を打ち消してくれたけれど・・・、実際に暗躍した記憶だけは消えてないし。」
黒服「どうやったってマチの側には居づらい。ボクは今までマチの魔力を狙い、体を乗っとり続けて・・・。」
『あれ?お前・・・。』
黒服「え?」
剛拳「お前、黒服!ちゃんと改心したのか心配だったぞ。それともやっぱりまたなにか企んで・・・!」
黒服「あ、剛拳さん。大丈夫、もうなにもしないよ。」
剛拳「ご、剛拳さん?」
剛拳(なんかだいぶ落ち着いたみたいだな・・・。これが本来のこいつなのかな。)
剛拳「で、なにしてんの?」
黒服「実は・・・。」
・・・・・・
剛拳「ほお、なるほど。記憶が消えてないせいで色々考えちゃう、と。」
黒服「うん。ボクがしてきたことは無かったことにはならないし、もしまたマチになにかしてしまったらと思うと・・・。」
剛拳「でももう大丈夫なんだろう?」
黒服「そう、だけど。悪いことばかりしてきたボクがマチの側にいようなんて、図々しいじゃないか。」
剛拳「でもお前自身は・・・」
黒服「ボクは、」
黒服「光を浴びるべきではないんだ。マチのような明るい純粋な娘に、ボクみたいな汚れた奴なんて・・・」
剛拳「・・・・・。」
剛拳「なーんかウジウジしちゃって。よいしょっと!」
黒服「じゃあボクはそろそろ・・・」
剛拳「待ちなよ。思えば私、お前に1度も勝ててないんだよな!」
黒服「え?いや、もう戦う理由なんて・・・」
剛拳「少し体動かそうよ!そのほうが私、頭も回るからさ!」
黒服「・・・・・。」