シルファー「おばちゃーん。今日も一晩部屋借りるね!」
宿屋「おやまあ、毎日お疲れさん。すっかり英雄の肩書が染みついた活躍っぷりだねぇ。」
シルファー「別に肩書なんかなんだっていいよ。敵をぶちのめす、それだけだよ。」
宿屋「はっはっは!頼もしいねえ。」
「 」
シルファー「ん?」
宿屋「どうしたんだい?」
シルファー「あ、いや。それじゃあ部屋借りるね!」
宿屋「ごゆっくり。」
シルファー(今なにか聞こえたような・・・。)
【深夜】
シルファー「Zzz....」
【まったく・・・ぶちのめすだなんて。世界の救世主が聞いて呆れます。】
シルファー「Zzz...ふぁ....?」
【そうですね・・・。明日、あなたの大好きな影の谷で宝箱を見かけたら、迷わずに持てる力を流し込みなさい。そのあとは・・・・】
シルファー「Zzz....」
【ちょっとばかり、面倒を見てあげます。】
【翌日】
シルファー「なんか・・・・・・わけわからん夢、というか、お告げが聞こえたな。影の谷が大好きなんて、私をよく知ってるような口ぶりだったけど。」
シルファー「影の谷で宝箱?信じ切るつもりもないけど、気味が悪いし行ってみるか。」
【影の谷】
シルファー「いやまさか・・・・。」
シルファー「ホントにあるのかよ。宝箱・・・。」
シルファー「これで気味の悪さが消えるならやってみるか!はぁっ!!」
シルファー「・・・・・。」
シルファー「なにも起き」
(ボワンッ!!!)
シルファー「うわっ!宝箱から煙が!!」
シルファー「・・・・・・。」
シルファー「・・・・・・・。」
『ふうっ。』
シルファー「!?」
『宝箱があるかどうかは運任せでしたが、それを媒体にして力を流しこんでもらい、仮の降臨を果たす。うまく行きすぎたくらいです。』
シルファー「聞き覚え、夢どころじゃない。むしろ聞き慣れたくらいの声・・・。」
『いやあ、わざわざお忙しいところ、』
『ごくろうさまです。』
シルファー「お前・・・私か?」
千光「私はあなたの超位互換、シルファー・モード千光。いつも強化形態になると別人格に意識をゆだねるから、はじめましてですね。」
シルファー「じゃあ昨日のお告げも・・・」
千光「私がやったことです。」
シルファー「どうやって・・・。」
千光「そんなの・・・・」
千光「私が知るわけないじゃないですか。」
シルファー「あ、うん。そうだよね。その方が都合よく出現できるもんね。」