千光「それっ!くわがたむしゲットです!」
(ビュウゥゥーーッ!!!)
俺「うわっ!すげえ風!」
千光「ああっ!くわがたむしも逃げちゃいました!」
俺「あっ・・・。」
千光「プレイヤーさん?なあんだ!実はプレイヤーさんもくわがたむし期待してました?そこまで落ち込むなんて・・・。」
俺「あたま。」
千光「へっ?あたま?もう少し頭を使えば捕まえられたってことですか?プレイヤーさん・・・勝負の世界に結果論は」
俺「頭だよ。帽子!」
千光「ぼうし?あっ・・・」
千光「ああああああっ!さくらのぼうしがっ!!」
俺「きっと風で勢いよく飛ばされたんだよ。」
千光「飛ばされた・・・。周囲を見てもそれらしきものはありませんよ?まさか・・・。」
俺「まさか・・・。」
千光「下界に・・・。」
俺「あー、かもなあ。」
千光「待ってください。私の力を持ってすればぼうしの位置くらい・・・!」
俺「だめだよ。今は職が違うからいつもの力は出せないって言ったろ?」
千光「そんな・・・・。」
俺「しょうがねえよ千光ちゃん。なくしたものはさ。」
千光「でもあれはプレイヤーさんが【うぇぶまねい】で買ったんですよね?」
俺「また買えばいいよ。だから今回は・・・」
千光「だめです!」
俺「え?」
千光「また買えばよくても、せっかくプレイヤーさんが私に着せてくれたんですっ!私のせいでなくしたままになんかできませんよ!」
俺「場所もわからないのにどうすんだよ?」
千光「まだ探し回ればあるかもしれませんから!プレイヤーさんはそこにいてください!必ずさくらぼうし、見つけてきますから!!」
俺「千光ちゃん!」
俺「行っちまった・・・。」