剛拳「聞け、ナンパ野郎!私が直々にながれちゃんの良さを説明してやる!」
流剣「いいから・・・。」
【いいですから・・・。】
剛拳「まずは!」
「【聞いてない・・・。】」
剛拳「夏の青空にぴったりの、しらあい色の髪!青空か!?太陽か!?違います!それはながれちゃんです!」
【は、はあ。】
流剣「ごーちゃんやめて。私恥ずかしくて死にそうよ。」
剛拳「なにが恥ずかしいだよ!私知ってんだかんね!」
流剣「な、なにを?」
剛拳「サンダル!!」
流剣「うぐっ・・・。」
剛拳「私は染色しなかったのに、恥ずかしいと言いつつ実は自分だけこっそり朱色におしゃれしてきて!」
流剣「うぐうぐっ!」
剛拳「楽しみにしてたくせに、ゴーレムなんか着てさあ!なんなの!?」
流剣「だって・・・恥ずかしいんだもん。」
剛拳「でっ、出たあああっ!ウキウキ×恥ずかしさの化学反応!これがっ!ながれちゃんのっ!真・骨・頂!!」
流剣「この・・・・。」
流剣「いい加減にしなさいよアンタはぁっ!!!」
剛拳「ぐへぇっ!!」
流剣「そもそもなんでアンタがナンパされて、私が恥をかかなきゃいけないのよ!!」
剛拳「だから、ながれちゃんを差し置いて私なんかをナンパする節穴っぷりに腹が立って・・・。」
【あ、あの。俺はこれで】
流剣「待ちなさい。」
【!?】
流剣「もしツレがいるなら伝えときなさい。ごーちゃんに声をかけようもんなら、タダじゃおかないわよ!!」
【は、はい。】
その容姿から放たれる意外な凛々しさのギャップに、なんとなくごーちゃんの力説を理解したナンパくんでありました、とさ。