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知の祝祭の攻略者

アラタ

[アラタ]

キャラID
: YA810-835
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 133

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アラタの冒険日誌

2017-05-15 17:54:53.0 テーマ:その他

クリエイティブってきもちわるい

 唐突にこういうこと言って、どれくらい理解されるのかどうかわからないけれど、私が思うに、他人のクリエイティブというのは、本質的に「気持ち悪い」ものだ。

 クリエイティブで身を立てている人は、たいてい、それを理屈ではなく骨身でわかっている。だから、自分の創作物にまとわりつく本質的な気持ち悪さを、うまいこと隠蔽して商品にするか、気持ち悪さを魅力に変換する魔法をつかうか、といったことをやっている。というか、クリエイティブの原動力って、「他人の創造物に対する嘔吐感」であったりすることが多いんだよね。

「他人の創作物に対する根本的な嘔吐感」というのは、どうやってもゼロにはできない。どんなに会心の作品だったとしても、受け取る人にとってはそれは他人の作品である以上、どこかしら気持ち悪い要素があるものだ。
 だから、誰かが作った作品が100パーセント気持ちいい、なんてことは、原則的にありえない。そんなことがあったら異常事態である。もし、他人の作品に「100パーセント気持ちいい」を感じたとしたら、そのときは、自分の目がちゃんと開いていないことを疑ったほうがいいと思うのです。私はそうしています。

 私は、ドラクエ10という作品を、素晴らしいと思っているし、きわめて多大な制約があるなかで、ぎりぎりのところでコンテンツを繰り出してきている感が好ましくて、常々尊敬している。
 まえにも言ったけれど、作り手が、この世界を愛しているんだということがはっきり伝わってきていて、とても共感する。

 のだけれど、ときどき、
「うわ、これすっげぇ気持ち悪い」
 と思うことが、やっぱりあるんだよね。うーん。

 ちょっとだけそういう部分を、木のウロに向かって大声で吐き出してみようと思って、これを書いています。

 すごろくの新マップを、やりました。このマップすごくよくできてる。従来までのセオリーが通じないようになっており、そういう「簡単には思い通りにいかない圧迫感」がある一方で、仲間キャラクターの必殺技ぶっぱなし的爽快感があって、なんというか、快感のつくりかたがうまい。うますぎる。

 何度かの討伐失敗のあげく、ようやくダークドレアムを退治して、ドット風アンルシア人形を手に入れました。私はアンルシアさんのことは本当にかわいくて好きなので、ほくほくした気持ちで自宅に持ち帰っていろり端に設置してみたのですが……。

 うわ、何これ気持ち悪い……。

 即座に家具置き場にしまいこみました。

 なんかね、ドットのボコボコした感じが……とくにアンルシアの髪の毛のへんが、とうもろこしのツブツブがびっしりしたような質感になっていて……。
 私はツブツブがびっしりしてるのって、だめなんだ。さよならアンルシア。大好きだったけど。

 すごろくはすごく面白くて何度もやりたいのに、クリアするたびにこういう感じのものが手に入ってしまうのか、まいったなぁ。

 まあ、それは仕舞い込むかうっぱらうかすればいいから、たいしたことではないんだけれど、最近もう一個、うわっと思ったのが、アズラン外伝『人形たちのラグナロク』。

 春の妖精イベントで、アマリリスがベリーダンスのしぐさを要求してきたので、しかたなく、サブキャラクター2人でアズラン外伝を2回読んだのだけれど、私、このイベント本当に苦手だわ。
 まず人形たちの外見が気持ち悪いし、彼らの動作も気持ち悪いし、何よりしゃべってる内容が気持ち悪くて、だいぶ辛かったなぁ。
 私は、これはハッキリと「グロテスク」だというふうに見るのだけれど、作り手の意識としては、どういう想定なのかしら。グロテスクをやろうと思って、こうなっているのなら、まだいいのだけど、かわいいものを作ろうと思ってこうなっているのなら、ちょっときついな(私の気持ちが)。
 ともあれ、「他人の作ったものの本質的な気持ち悪さ」を、ひさびさに、全面的に浴びました。でもこれもまた、フィクションの醍醐味のひとつなんだよね。

 でも頑張って読んだかいがあって、入手ポイントとひきかえに手に入れたアマリリスの笑顔は、可愛かったな。
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