トラシュカ、おもしろかったですねぇ。わたしは、実装当日に、5時間ほどぶっつづけでやって、3キャラ全員、黄金のイカ焼きプリズムまで取りました。
黄金イカを取るための目標が13万ポイント、という、その設定がおそろしく絶妙で、漫然とやっていると、ラストまで生き残ればだいたい10万ポイントは超える。でも、それだけでは13万まではいかない(いかだけに)。わたしは、サブの2キャラが129000ポイントと、125000ポイントのところで足踏みして、けっこうギギギとなりました。浮き輪はハートで、爆発のタイミングが見た目より少し早い、ということが理解できたときに13万をこえました。
そのイカドルボ、ドラクエ10TVでビジュアルを見たときには、「これ、黄金じゃなくて通常のイカドルボのほうがいい」と思いました。
通常版のイカドルボは、「焼いたイカである」というコンセプトが明確ですが、黄金のイカドルボのほうはなんだか正体がよくわからない。だいいちそんなものは現実に存在しない。なんで黄金なのか必然性がわからないし、金色塗ったらもうそれ食えないじゃないか。
と思っていたんだけど、乗ってみたら、これ黄金のほうがいいね。
通常版は、質感がなんというか、古くなった蝋細工の食品サンプルみたいである。いまいちおいしそうでない。ちょっと不気味ですらある。きちんと食品っぽいビジュアルをしたものが、おいしそうでないのは、どうにもよろしくない。
その点、黄金のほうは、最初っからつくりものっぽいために、全然許せる。キッチュだ。そんなわけでサブキャラの二人は現在黄金のイカにまたがっています。
そんなところで、意識がイカの焼いたのでいっぱいになったとき、ふと思い出したしょうもない話がある。
昔、関西そだちの友人が、
「祭りの屋台で売っている、イカの身を串にさして焼いたやつを、イカ焼きと呼ぶのは許せん」
ということを、熱っぽく言っていたのだ。
「あれは、焼きイカと呼ばねばならない。素材をそのまま焼いたものは、焼き○○、と呼ぶのが日本語のルールである。イカ焼きとは本来、小麦粉の生地にイカの切り身を混ぜて焼いたものであり、○○焼き、といったときには、それは生地を焼いたものでなければならない」
彼はそんなことを言っていた。というか、怒っていた。どうも西のほうでは、イカが入ったお好み焼き風のものをイカ焼きっていうらしいですね。
それ、本当にそんなルールがあるのかなあ。例外だってあるんじゃないかなあと思って、ためしに、
「ダンゴって、生地をまとめて作るものだけど、焼きダンゴは?」
と意地悪をいってみたら、
「あれはダンゴが素材である」
そう言い切っていた。
まあね。サンマを焼いたのは、焼きサンマだ。サンマ焼きではないよね。焼き芋は焼き芋であって、イモ焼きではない。お好み焼きも、広島焼きも、小麦粉の生地を焼いたやつだ。卵焼きは、卵というトロッとした生地状のものを焼いて作るのであって、これを焼きタマゴと呼んだら、なぜか急に、卵を殻ごと焚き火に放り込んだもののように思えてくる。ましてや焼きメダマなんて言葉があったら、眼球をジカ火にくべたような奴を思い浮かべるではないか。『カイジ』に出てくる利根川の焼き土下座だって、土下座している人間という素材を鉄板で焼いたやつである。じゃあ根性焼きは根性を小麦粉の生地でまとめて焼いたやつなのかよ、と一瞬思ったけどよく考えたらそいつはそもそも食い物ではなかった。
そうか。つまりは、黄金のイカ焼きプリズムは、本当は「黄金の焼きイカプリズム」でなければならないのだな。
これを提案広場に投稿して、りっきーさんに「ふぉおおおおお!」と叫んでもらおうかなとちょっとだけ思ったけれど。
くだらないからやめました。どうでもいいよね。