上編はこちら(http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/231529396884/view/5148911/)。
中編はこちら(http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/231529396884/view/5148919/)。
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●呼び寄せの筆が勝手に貯まってくれる
呼び寄せの筆を落としてくれるタッピツ仙人の出現確率が、4.1から大幅上昇しています。ゲノミー狩りをしていると、タッピツ仙人が勝手に現れて、呼び寄せの筆をバカスカ落としてくれます。まあー、大量に手に入った。
「ゲノミー狩りをしていたら自然に呼び寄せの筆が貯まるようにしたい」という意図があったものと思います。
推定だけど、「召喚符ボスがあまり倒されていない」という状況があり、これは問題だよねと制作スタッフは認識したはずです。だって、ゴースネル以外の緑玉、ぜんっぜん出てないですものね。
そこで、タッピツ仙人の出現確率を上げる。それも、フィールド狩りがホットになる仕掛けとワンセットで確率を上げる。
いっぱい手に入ったからには、消化しなきゃあ、場所をふさいじゃってしょうがないし……ということで、召喚符ボスのチャレンジ数が多くなることが期待できる。
筆は、白紙のカードとワンセットでないと有効にならないので、白紙のカードを入手するための同盟PT用ボス――災厄やドレアムや野菜三銃士の参加者が増えることも期待できる。要するにシナジーがあるのです。これはうまい手だ、と私は感心したのでした。
●新しい金策として
もちろん、新しいお金稼ぎのタネにもなっていますよね。
ドラクエ10は職人ばかりお金を稼げるゲームで、職人に向いてない人々はいつまでも貧困を強いられてるじゃないか、というルサンチマンが長年うずをまいていました。
従来のドラクエみたいに、楽しくモンスターを倒してお金を稼げるかたちに何とかできないの? ということを求める声は多かった。
現在のレートでは、ゼルメア1回の参加権はだいたい20万Gで売れる。1セットが聖紋4枚で、自分+他の3人が参加できる。3人から20万G回収するから、聖紋4枚=60万Gの計算になる。これはおいしい。聖紋4枚は、分散狩り30分~1時間程度で入手できる。特殊な技術はいらない。
もっと重要なポイントとしては、ゼルメアの聖紋は元気チャージ20時間との交換でも入手できるということだ。
忙しくて、1週間に1回しかログインできないユーザーがいるとしよう。職人は苦手で、金策なんてとてもできない。この人はいつまでたってもお金が貯まらない。
聖紋8枚を手に入れるための必要元気チャージは6.6日。すっごいちょうどいい。この人は、毎週120万Gの収入のツテを手に入れたことになる。
つまりは、「忙しくてログイン時間が取れないから、お金も稼げないし、装備も手に入らないし、よってエンドコンテンツにも行けないから、ドラクエ10なんも面白くない」という人に対して、素晴らしい手当になっている。
聖紋を売らなくても、自分で使えば装備が手に入る、という仕様になっているところがまた憎いじゃないですか。
●元気チャージの新用途として
話は前後したけれど、元気チャージの新しい魅力ある用途になっているところがいい。
私、元気玉を90個持っています。超元気玉は50個持っていますし、メタル迷宮招待券を25個、メタル迷宮ペア招待券を20個持っています。レベルは全職カンストです。
使わないから貯まっていく一方で。
今後、レベル上限が大きく解放されることはめったにないだろうと推定されるので、元気玉のニーズは減る一方ということになります。
全ユーザーの所持品を見ることが出来る制作スタッフは、
「うわ、元気チャージ、有効活用されてない」
ということを認識できる立場にあります。「新たな、魅力ある、元気チャージの用途が求められているよね」と彼らは考えた。
それが実装されたことになります。4.1が始まって以降、私の元気チャージは、20を大きく超えたことがありません。すごいクリティカルな解決がなされたよね。
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まだあるんだろうけど、ひとまずぱっと思いついたことはこんな感じ。
ゼルメアというひとつの遊びの実装によって、いくつもの問題が、いっぺんにきれいになっている。こういうのを見るのが、私は大好きなのです。
よく考えられているものに触れるのは、気持ちいい。
この気持ちよさを皆さんと共有したいなあ、と思って、この記事を書きました。
(了)