●ストーリーに入っていない
レベリングをしているのは3キャラのみなんだけど、その3キャラのスキルポイント振りなおしとコマンド整理に三日くらいかかった。しんっっっっどい。
おかげでまだメインストーリーを読み始めていません。万魔の塔のオープンに間に合わせないといけないから、ぼちぼち読み始めます。
●レベルアップのインセンティブを下げてある
スキルの棚卸をしていて、あらためてびっくりしたんだけど、スキルポイントが余る。
サブキャラはクエストをさぼっていて、特訓ポイントはゼロだし、マスタースキルポイントも12しかもっていないのだが、メインスキルが取れなくて困るということは基本なかった。
それどこか、たしか職業クエスト済みのデスマスター、レベル50の段階で、職業スキルラインと鎌スキルラインに180ずつ振れたような気がする。そんだけ振れてたら、「スキルが足りなくて困るからレベリングしなきゃ」と思うことは基本ない。
あのね、直近のドラクエ10TVを見たとき、正直な感想としてこういうことを思った。「スキルポイントをユーザーに渡しすぎだ。トレードオフもへったくれもない」
もっと率直にいうならば、「ユーザーからの反対意見に負けて、ひよったな」と考えたわけだ。
が、ゲームをさわってみて、情報がそろってきた結果、意図が理解できた。これはレベルアップに対するインセンティブを意図的に下げているのだね。
これまでは、「スキルにポイントを振りたいのにが振れない。だから、この職もそれ以外の職もとにかくレベリングしなきゃ」という状態だった。レベリングすればできることが増える設定だから、必死でレベリングする。
レベリングしたらレベルキャップに到達するので、ユーザーはレベル解放を希望する。ユーザーは、レベルが全部頭打ちになったら興ざめがしてプレイをやめるので、定期的にレベル解放をせねばならず、最終的には「無限にレベルが上がるようにしなければならない」。
レベルを上げたらプレイヤーは強くなるので、それに見合った強い敵を継続的に追加していかなければならない。自然、そこがメインコンテンツ的になっていく。すると、新規ユーザーはメインコンテンツに参加するために、はてしなく遠いレベルキャップに最速で追いつくことを要求されてしまう。
以前のドラクエ10TVで発表されたことだけれど、現状のドラクエ10は、古いユーザーがやめていくかわり、ほぼ同数の新規ユーザーが入ってくることでトントンになっている。
レベルキャップ付近の最高レベルプレイヤー向けのコンテンツにリソースが偏っていることは、新規プレイヤーにヘビーなレベリングを要求することであり、そこに到達するまえにめげてプレイをやめる人が続出しかねないことである。
運営のいつわらざる本音は、「レベル解放をしたくないので、なるべくレベルを上げないでほしい」だと思う。
けっきょく、すべての問題のおおもとは、「レベルを上げることに対する報酬が高すぎて、みんなが必死でレベリングしてしまう」ことにある。
そこで、バージョン5から抜本的な改造がはかられた。これまでレベルを上げることの報酬として渡していたスキルポイントを、「レベルを上げずとも渡す」。
職業クエストをこなした段階で、職業スキルと1武器をほぼきわめたキャラクターが完成するので、「あれができなくて困る」ということは基本なくなり、以前よりレベリングをがんばらなくてもよくなる。
新規ユーザーはせきたてられることなく、のんびりクエストを楽しみやすくなる。
最新武器が、ちょっと弱く設定してあるのも同じ理由だろう。最新の扇は攻撃魔力がついてないので天地雷鳴士には不適だし、両手杖にはきようさがつかなくなったので暴走魔にとっては魅力がやや落ちた(個人的には地味に痛い)。片手剣にはかいしん率がついてない。
レベルを上げてあの武器を握りたい、と思いにくくなっている。これは、一個まえや二個まえの武器の寿命が延びることにもつながるので基本的に歓迎だ。