よかった。いくらか気になる点はあるけど、よかったという印象のほうが大。
オーラスで告げられる意外な事実、については、わりあい序盤に察しが付き、「これでなければいいのにな」と思いながら読みました。なぜなら、これでなかったらどっかで私がこういう話を作って出せるなと思ったからです。もちろん、「この話は、絶対こう展開したほうがいい」という通りの展開が読めたので満足です。
バージョン5の話がそう展開するなら、プロモ映像にでてきた黒兜の人物(新衣装のアンルシアと一騎打ちをしている)の正体もさっしがつきますし、キーキャラクターっぽく存在が語られる「アストルティアから来た旅人」の正体も、なんとなくわかる感じがしますね。どうやらそうとう私好みの話になりそうだ。
(ただし堀井さんの横やりが入らなければね)
●堀井語からの脱却
ドラクエシリーズは堀井文体から卒業していくべきだと私は考えていて、主張もしています。
バージョン5の文章は非・堀井節になっていて、よい変化だと思います。FFっぽく寄せてあるのかな。
●ボイスは切った
キャラクターボイスは、テンポが悪くなりすぎて耐えられなかったので早々にOFFにしました。でもビジネス的にはボイスは必要でしょう。
●「バージョン5からスタート」は必要
漫画で言えば、コミックスを途中から読み始める人がいるだろうか? それと同様に、バージョン5から読み始めたい新規ユーザーなどいるはずがない、という主張をあちこちで見かけるけど、全然同意しません。
だって、「少年ジャンプをなにげなく手に取ったら、面白そうな漫画がのっていた。その漫画を連載で追いつつ、1巻から読み始めた」なんて普通のことでしょう。ワンピースを初めて読みはじめる少年は、本当に1巻から読み始めるの? まず連載なり途中巻なりで作品に触れ、これ、おもしれー! と感じるところがスタートでありましょう。
まず現状のストーリーがどうなってるのか知りたいというニーズは確実にあるし、現在進行形でホットなストーリーを読んで話題についていきつつ、並行で従来のストーリーを読みたい人も普通にいるだろう。バージョン1から読み始めたが、長くてめげたので、2人めのキャラを作ってバージョン5を読み始めることにした、という人だってでてくるにちがいない。
「主人公である自分はスーパーヒロイン・アンルシアの友達であり、自分自身も世界のヒーローである」ということだけ踏まえることができていれば、バージョン5は、いきなりここから読み始めても問題ないつくりだ。
もっとはっきりいうと、「バージョン5からがドラクエ10の本編であり、1から4まではその前日譚」くらいに言い換えちゃっても特に問題なさそうだ。
これまで何年もドラクエ10につきあってきて、これからもつきあっていく予定の人々の意見は生存バイアスがかかっていると考えるのが無難です。つまり、「私がOKだったんだからみんなもOKでしょう」と考えるのは危険だということです。ドラクエ10につきあいきれずに振り落とされてきた人がいて、そういう人がどうして振り落とされたかを検証していく必要が運営にはあり、バージョン5からのモードはその(きわめて健全な)検証の成果だろうと私は評価するのです。
バージョン5のプロモをみて、「お、面白そうだな」と思った人々が、「そこをプレイできるのはたぶん1年後くらいじゃない?」みたいな現実をつきつけられるの厳しすぎるよね。これを「キラマラ勢に新規アカ買わせたいんでしょ」みたいに言うのはちょっといかがなものかなと思うのです。
●ストーリー経験値をデスマスにつっこんだ」
遊び人のときにストーリー経験値を温存したので、バージョン3と4の経験値がほぼまるまる預けてあった。デスマスのレベルが90になったので、これを受け取ってみたところ、レベル98になりました。
うそー、「経験値あふれたらどうしよう」くらいに思ってたのに、意外にあがらない……。
ただ、次のバージョンアップまでには、自然に110には行きそう。次のVUでは、1レベルだけ解放されるらしいし、1レベル上げるのは試練をすれば容易なので、今後も意図的なレベリングは不要となります。
●モンスター育成が……
しかし、毎週の試練を1回だけこなす程度では、仲間モンスの転生を10から11にすることはできないので(気合伝授してるから)、どっかで何とかしないと……ってなってます。ひとまず試練買いをして、ホイミスライムとキラーパンサーを11にしました。格闘場預けのモンスをキッズから速度型キラパンに替えてみましたので、よかったら使ってね。
(武器なしスキル振りなしで預けてるフレンドの人けっこういて、密かにぐぬーってなってるのー)