デコリー「ミルクボーイですよろしくおねがいしまーす。
あーありがとうございますー。
今、エンゼルハーツをいただきましたー。
こんなんなんぼあってもいいですからねー」
メンメ「いきなりですけどね、うちのオカンがね、
かっこいい女性を見かけてファンになったんやけど、
名前がわからんらしくて。
いろいろ聞くんやけど全然わからへんねんな」
デコリー「どんな特徴を言うてたのよ」
メンメ「背が高くて、髪が長くて、杖持ってたって言うねんな」
デコリー「ほうほうほう……。
ルシェンダ様やないかー。
その特徴は完全にルシェンダ様よ」
メンメ「せやねんな」
デコリー「すぐにわかったやんこんなん」
メンメ「ちょっとわからへんねんな、でも」
デコリー「何がわからへんのよ」
メンメ「俺もルシェンダ様やと思ってんけどな、
オカンが言うには、その人は、
めっちゃ若くてフレッシュやって言うねんな」
デコリー「ほー。ほなルシェンダ様と違うかー。
ルシェンダ様はね 外 見 だけは若いんやけども、
出てるオーラはヨボヨボやねん!
そのことは 全 員 が 分かってんけど、
みんなそっとして触れんといてあげてんのやから。
ルシェンダ様ちゃうがな。もうちょい詳しく教えてくれる?」
メンメ「人使いがめっちゃ荒いらしいねん」
デコリー「ほなルシェンダ様やないか。ルシェンダ様はね、
何かあったらすぐ僕らを呼びつけるのよー。
とりあえず下請けに出しとけっていう意識が前面に出とんのやから。
ルシェンダ様はブラック企業の始まり!
ルシェンダ様よそんなもん」
メンメ「わからへんねんな」
デコリー「何がわからへんのよこれで」
メンメ「俺もルシェンダ様と思ってんけどな、
オカンが言うには、めちゃめちゃ有能らしい」
デコリー「ルシェンダ様ちゃうやないか。
ルシェンダ様が有能なとこ見たことないのよー。
ルシェンダ様が深刻な顔で『大変なことになった』て言うたら、
僕らが出かけていって解決しなきゃいけない、
そういう暗黙のルールがあるだけなのよ。
だってルシェンダ様本人に問題解決能力はないんやから!
ルシェンダ様ちゃうよー。もうちょい何か言うてなかったか?」
メンメ「オカンが言うには、立ってるところを見たことないって」
デコリー「ルシェンダ様やないか。
ルシェンダ様が現場に立ってるシーン数えるほどしかないのよー。
いつ会いにいっても執務室の椅子にふんぞりかえってんのやから。
でもあれはね、
実は腰が弱ってよう立てへんからやと、俺は睨んどんのよー。
ルシェンダ様は杖がなかったら一歩も歩かれへんの!
腰のくびれをキュッってしてるコルセットもたぶん腰痛用!
もうルシェンダ様に決まり!」
メンメ「でもオカンが言うには、
ルシェンダ様ではないって言うねん」
デコリー「ほなルシェンダ様ちゃうやないかい!
俺が腰が立たれへん仕草してるときどう思ててん」
メンメ「申し訳ない」
デコリー「ほんまにわからへんがな。どうなってんねん」
メンメ「オトンが言うには」
デコリー「オトン」
メンメ「ルシェンダ様の陰口を言うた奴は全員行方不明になるって」
デコリー「こわ! なに急にそんな話になっとんねん!
もうええわ。どうもありがとうござ(謎の消滅)」
(こういう感じのやついっぱい読みたいから誰か書いて!^^)