むかしむかし…まだドラテンがバージョン2の時代…。
これはグレン住宅街に住んでいたエルフ女の裁縫職人の物語…。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
私はおもむろにパソコンの電源を入れた…。
パソコンが立ち上がると、早速「メモ帳」を開いた。何も書かれていない、まっさらなNotepadだ。
いろいろとネットを漁り、1時間くらい調べ物をしたのちにメモ帳に魔法の言葉を書き込んだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
<html><head>
<title>裁縫計算機</title>
</head>
</html>
ーーーーーーーーーーーーーー
そう…私が作るのは…
プログラミング言語、JavaScriptを用いたデジタル裁縫計算機…!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
やっほ!さいほうオバケのソイホーだよ!
説明しようっ!
裁縫職人とは、マス目を選択して縫っていき、マス目ごとに決められた数値(基準値)に近づけるミニゲームなのであ〜る。
近ければ近いほど「できのよさ」が上がっていき、★★★ができる許容範囲は装備部位ごとに決められているのであ〜る。
しかしバージョン2当時は、『『『 現在の数値が表示されない 』』』 という非常に難易度の高い仕様だったのであ〜る!
そこで当時の裁縫職人は、電卓をマス目の数分(最大9個)用意したり、Excelシートの数式やマクロ機能を用いたりして緻密な計算を行いながら裁縫作業をしていたのであ〜る!
この仕様はバージョン4時代くらいまで続いたのであ〜る!
・難易度の高さ、面倒さ故に敷居は現在よりも高い
・この時代はゼルメアがまだなかった
このため、当時のさいほう職人はまさにサファイアオーシャン。宝の海だったのであ〜る!!!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今まではExcelシートで計算をしていたが、かなり時間がかかる上に入力ミスもあったため効率的とはとても言えない。
そこで作業時間を短縮できるよう、使いやすいデジタル計算機を1から作り上げようと画策したのだった。
プログラミングなんて一度もやったことがない。まったくの初心者だった。
『実はプログラミングというのはWindowsのメモ帳さえあればできるんです。JavaScriptというプログラミング言語を使うんです』
こんな解説動画に早々に出会えたことは幸運だった。
まるで神様が私にこれを作れと言っているように思えた。
私は未知の世界へと足を踏み出した…。
ー 続く ー