むかしむかし…まだドラテンがバージョン2の時代…。
これはグレン住宅街に住んでいたエルフ女の裁縫職人の物語…。
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効率のよい裁縫職人仕事をこなすため、使いやすいデジタル裁縫計算機を1から作り上げようと画策したが、当然、プログラミングなんて一度もやったことがない。まったくの初心者だった。
実際やってみると訳がわからない。メソッド、JavaScript特有の記述ルールとデバッグの困難さ。
何度投げようと思ったか分からない。
膨大な英数字の羅列という魔物の群れが私を苦しめてくる。
『何でそこでNaNが返ってくるのぉおお!』
『なんでsetIntervalが動かないのぉおお!理屈がわかんない!』
『もぉおおおおおおおデバッグどこ直せばいいかわかんなくなっちゃったああ!』
けれども私は諦めなかった。
すべてはおカネのため…。
これを完成させて他の職人を出し抜いて億万長者になる。
絶対に夢を現実にしてやる…!
気がつくと私は、ドラテンに費やす時間のほとんどを計算機の開発時間に充てていた。
相変わらず難解なプログラミングは失敗の連続、試行錯誤を数えきれないほど繰り返した。
それでも私は諦めなかった。
すべてはおカネのため…。
少しずつ少しずつ計算機は形になっていき…。
そしてついに…
「できたっ!!」
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(イメージ画像)
裁縫計算機が完成した…!
私は小一時間その喜びを噛み締めるように、計算機でポチポチと意味のない操作を繰り返した。
開発には長い時間を要し、気づけば世界はver.3になっていた。
そして…。
私は高レベル装備を日常的に縫っていた。
ver.3からはレイブン装備
ver.3.2では風虎装備
調子は上々だった。
水のはごろもを縫っていた時と比べて利益は10倍以上になった。
そして更に月日は流れ…
私は勝負の日を迎えた。
時は2016/10/06
ver3.4アップデート…!
ー 続く ー