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紫炎のメガネ男子

レドキラ

[レドキラ]

キャラID
: TF513-906
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 竜術士
レベル
: 138

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レドキラの冒険日誌

2026-04-01 11:20:38.0 テーマ:その他

嘘吐月

春の柔らかな陽光が、
親戚の家の縁側に落ちている。

一人で日向ぼっこをしていると、
どこからか数人の子供たちがやってきた。

この辺りの子だろうか。
弾むような声で、私にねだる。

「ねぇ、お話ししよう!」

その無邪気な誘いに、
私は「いいよ」と短く応えた。

そして、
つい数日前に起きた出来事を話し始めた。

今も胸の奥に、
冷たく澱んでいる話を。

――――――

その夜、私は一人で焼き鳥屋にいた。

炭の香りと喧騒の中、
不意に背後から声をかけられる。

「久しぶり!」

振り返ると、
そこには見覚えのある顔が立っていた。

数年ぶりの友人。

私たちは自然と同じテーブルにつき、
言葉を交わし始めた。

思い出話。
近況。
取り留めのない会話。

時間はあっという間に過ぎていく。

……けれど、

不思議なことがあった。

互いの名前を、一度も呼んでいない。

「お前」も「君」も使わず、
ただ言葉だけを投げ合っていた。

それでも会話は成立していた。
むしろ、妙に心地よかった。

ふと時計を見ると、
針は深夜を回っている。

「もう帰るよ」

そう告げて、店を出た。

夜風に当たりながら歩いていると、

――ふいに、

足元から世界が崩れるような感覚に襲われた。

「……あの人の名前、なんだっけ」

思い出せない。

それどころか、

本当に「友人」だったのかすら分からない。

私たちは一度も、
互いを指し示す言葉を使っていない。

共有したはずの思い出は、
本当に私の記憶なのか。

もしかして――

あの人は、
会話の中で私の空白を埋めるように、

「偽りの過去」を流し込んでいたんじゃないか。

――――――

そこまで話すと、
子供たちは目に見えて怯え始めた。

春の陽だまりが、
じわじわと冷えていく。

「……おしまい」

そう告げると、

「「ありがとう!」」

揃いすぎた声で礼を言い、
子供たちは庭の奥へ消えていった。

「誰だい、あの子たちは?」

背後から親戚の声がする。

「え?ここの子たちじゃないの?」

そう聞き返すと、
親戚は首を振った。

「いや、見たことないねぇ。
この辺には、もうあんな小さな子はいないよ」

心臓が跳ねた。

私は裸足のまま庭に飛び出し、
子供たちの消えた道を追った。

けれど――

そこには、
誰もいなかった。

残っていたのは、

あの夜、確かに交わしたはずの
“言葉の残響”だけ。

息を切らして縁側に戻ると、

さっきまで自分が座っていた場所に、
一冊の古いアルバムが置かれていた。

ページをめくる。

そこには――

焼き鳥屋で会った「友人」と、
さっきの「子供たち」が、

楽しそうに笑う写真が何枚もあった。

けれど、

どの写真にも、
私だけが写っていない。

――いや、違う。

最初から、

私は“そこにいなかった”のかもしれない。
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