チルチルの冒険日誌

寒いし…寂しい…な…
あれ…？大事な事を忘れているような…
たぶん、この後……なんだろう…？

誰か…ネジを巻いて…下さい…
あ、このまま、一人で…朽ちていくのかな…？ これはいったい何なのでしょうか？
どうやらピエロの格好をしていますね。
なんだか目が虚ろで感情が見えない…

ネジが付いてるということは、とても精巧な人形かしら？
物は試しと言いますね。
巻いてみましょう。 ｷﾞｨｰｺｷﾞｨｰｺ
あ、誰かがネジを巻いてくれている…
わたし、助かった…のかな？

みり｢可愛らしいピエロさん、ご機嫌いかが？｣
チル｢ふぅ、危ないところだったよ、ありがとね
　　わたしは自動道化人形（オートマータ）のチルだよ
　　ところでお腹がすきました。｣
｢ふふ、人形なのにお腹がすくんですね、お団子で良ければどうぞ召し上がれ｣ ｢人形だってお腹はすきます。
　　　だけど涙は出ません
　　それでも人形だって1人は寂しいんだ｣
｢わたしも1人は寂しいです
　良かったらわたしとフレンドに
　　なってもらえませんか？｣
それは世界に初めて色が付いたような出会いでした。