『ロトシオン強化月間!実・種・草、すべて我が胃袋へッ!!』
アストルティアの大地が震えた。
この数日――ワシは「実・種・草」という名の魂を、貪り喰らったッ!!
HP実、攻撃種、きようさ種、うつくし草……すべて我が体内で融合し、
“ロトシオンVer.10”に進化ッ!!
食べ尽くすとステータス10以上の差はあるという。つまり、凡人とワシの間にあるのは――
もはや天と地、王と家臣ッ!!(白目)
コンプまでの道は地獄だった。
クエストをこなしては白目…
宝箱を開けては舌を出し、
ついには「草を食べているのはゲームか現実か」わからなくなった。
だが今、ワシは確信している。
この肉体……完全体。まさに人類補完計画、完遂である。
『咎人、もはや作業。野良にすら恐れられる魔王の爪痕』
かつては震えながら挑んだ咎人。
だが今では……
野良に放たれた瞬間、空気が変わる。
「え、あの人ロトシオンじゃね?」
「全滅フラグ立った?」
「いや、逆に勝利確定か?」
そう――ワシが出陣した瞬間、勝敗はすでに決している。
安定の一発クリア。まるで教科書のような立ち回り(白目)
咎人たちよ、次はお前たちの心を刈り取る番だ。
「おじさん武闘家しかできない」とか言いつつ、
ちゃっかり“最前線”。
気がつけば味方の後ろで「気合ため」。
それがロトシオン流・魔拳活人拳ッ!!
『金策ブーストON!資産曲線、再び右肩上がりへッ!!』
金が全てではない。だが金がなければ全ては始まらぬ。
かつてのワシは――全職人レベルMAX。
虹を叩き、武器を打ち、服を縫い、
アストルティア経済を一人で回していた…
今は裁縫一本。
“おじさんの趣味レベル”が、今のワシには心地よい。
無心で縫う。
糸と布の交錯音が脳を刺激する。
まるで裁縫ミシンがワシの心臓。
「ドクン……ドクン……」
そう、これはもう金策ではない。儀式である。
『ルーム、それは孤独を癒す魔法の檻』
「ねえ、ロトシオンルームって知ってる?」
最近、ふと気づいた。
アストルティアには“ルーム”なる密室が存在するという。
会話を交わし、情報を共有し、時に悩みを打ち明ける……。
だがワシが開いたらどうなる?
雑談どころか、狂気の演説会になるのではないか!?
それでも――誰か来てくれるだろうか。
「入室しました」
「……あ、やっぱ出ます」
そんな悲しい未来しか見えぬが、それでも作ってみたい。笑わせる自信だけはある…
ロトシオンルーム、近日開幕。入場料:覚悟。
希望者いたら手紙でもチャットでもいい連絡を待つ!
『タネの次はスキルブック。止まらぬ収集癖、もはや病』
タネを喰らい尽くした今、
ワシの目は次なる“ブツ”を見据える――スキルブック。
そう、これは収集の螺旋。
人はなぜ集めるのか?それは……集めるしかないからだッ!!
スキルブックを1冊拾うたび、
脳内にドーパミンが走り、
ワシのスキルポイントが+1、精神が-100されていく…
だがそれでいい。
作業こそ我が生き様。
単純作業に快楽を見出す、それが真の修羅よ!
『アクセは後回し?いや、後で地獄を見る未来が見える』
タネ収集に心を奪われ、アクセ作りは完全に後回し。気づけば倉庫には、見ぬふりをしている未完成アクセの山。
そんな中、風の噂が耳をかすめた。
「アジトで安くコインが買えるらしい」
……アジト、だと?
まるで裏社会の闇市。
そこに足を踏み入れたら最後、
ワシの財布が命を落とすのは必然ッ!!
だが――我は行くぅぅぅぅッ!!
コインを握り、リーネ様の機嫌を伺い、
また白目でリーネガチャに挑むのだ!!
【締めの言葉】
こうして今日も、ロトシオンの狂気は止まらぬ。
強化、金策、収集、そして浪費。
気がつけば残高は増え、倉庫は満杯、心は満たされる。
それでいい。それが冒険者の宿命だ。
――さあ、次は誰が我を誘う?
ノクゼリア4人戦、挑戦者求む。
武闘家一択、狂気全開。
ロトシオン、出陣準備完了ッ!!
一緒に床ペロしようではないか…