「額縁」
瞳が捉えた 一瞬の風景
あなたのふと見せた 悲しい表情
足早に駅へ向かう人
風に揺れる洗濯物
どれもが絵になる
連なる屋根 コンクリートに咲く花
かかとの踏みつぶされた靴
冬に美しいまま残る 夏の虫の形骸
そのどれもが そのどれも
ーしもやけの指ー 30年前の記憶に
想いを巡らせ
祈る後姿の美しさ
人の葛藤 全ての儚さ
世界の彩り 永続的なものの輝き
そのどの場面も
一つとして絵にならないものはない
だから
瞳が捉えた
風景 情景 光景
胸の中 額縁に入れて
忘れないように 奇麗に大切に飾ろう
忘れないように 失くさないように
一瞬の ほんの一瞬が描いた名画達を
額縁に入れて
大切に飾ろう
どれもが絵になるほどの
美しいもの
愛おしいもの
それはまさに
掛け替えのないもの
忘れないように
忘れないように
大切に飾ろう
どんな一瞬も
心が刹那に描く
素晴らしいほどの
名画達
永遠に
色褪せない
名画達だから
ーfin-
今回は写真がございませぬ。なので心の中で素敵な額縁に
大切な風景や場面を思い起こし入れて、自由に飾ってみてくだされ。
どんな風景が浮かんでくる?
あなたの風景を自由に。
あなたの名画をここに。
飾ってみてくだされ^^