前回の冒険日誌で書き忘れたけど、ペペロゴーラの世話係をするほどのゴーラの長老ヌブロが、魔仙卿と初対面だったのは少し違和感があったなぁ。
先代の大魔王マデサゴーラももちろん大審門・デモンマウンテンで行われる大魔王選定の儀に参加して大魔王となったのだ。
魔幻園マデッサンスの作品などを見れば、マデサゴーラは大魔王となってからも魔界でそれなりの活動期間がある。
それでゴーラの長老ヌブロと大魔王選定の儀を仕切る魔仙卿が初対面だったというのは不思議な話だ。
なぜか封印されたネクロデアという土地を通ってファラザードへと向かう。
いくら滅んだ国とはいえ封印されている意味は分からないが……イルーシャが魔瘴塚に施したような、臭いものにフタ的な発想だろうか。
>ナジーン「数百年前 この場所には 豊富な鉱脈資源で 栄華を誇った ネクロデアという国があった。」
>ナジーン「だが あのバルディスタに 鉱脈資源と 高度な製鉄技術を狙われ 攻め滅ぼされたのだ。 むごたらしい 大虐殺の末にな。」
ついさっき見たばかりの謎の鳥かごが大虐殺の物だと思うとゾクゾクくるね。もはやホラーだ。CERO-Aでいいのこのゲームw
ネクロデア国の存亡をクエストで知っていく。レンダーシアの各町ストーリーみたいな感じだ。このネクロデアクエストはとても面白かった。まともに戦えること無く滅んでいった亡国の悲哀がよく表現されている。魔界の国はどこも極端な1トップ制なので、その頂点が崩されれば当たり前ではあるんだけど。ゴーラ領・マデッサンスのストーリーとはいきなり豹変したような面白さだった。
>ナジーン「誓いを立てた あの日から 200年…… ようやく この時が来た。」
数百年前と適当に濁していたのに200年前に変わった……。
つまり、ファラザードは建国200年以内、バルディスタは建国200年以上、マデサゴーラの治世は200年以内と言うことが分かる。
ネロドスが1000年前にアルヴァンに討伐されマデサゴーラが魔界を統治するまで最低でも約800年。約800年間、魔界は大魔王不在の混沌の世だったわけだ。
ファラザードに着くとユシュカの思惑が明らかになる。どうやらバルディスタを挑発して戦争を起こしたかったようだ。
魔界の国は完全なる1トップ制。なので、1軍と1軍のぶつかり合いで勝敗が決まる。大将が先陣を切って突撃する戦いになっている。
三国志で言うと、国としてまとまりのある魏呉蜀の戦いではなく、それよりもっと以前の曹操対呂布をやっていた群雄割拠の時期の戦いなのだ。この頃の方が国盗り物語としては面白いけども、この Ver.5.1 魔界大戦ではそのような面白さがあまり表現されていないなぁ……うーん、シナリオの題材・素材は凄く良いのに惜しい所だ。
Ver.3 ストーリーでも強く感じたけど、物語の素材はすごく面白そうなのに出来上がりが残念になってしまっている。料理の素材は超高級食材ばかり使っているのに、調理が下手すぎてちょっと……みたいな感じを受けた。
さて、アストルティアへの再侵攻を考えていたバルディスタを止めてくれるのだから主人公サイドとしては願ったり叶ったりの展開。
挑発してバルディスタ軍をファラザードまでおびき寄せるまでは良かったのだが。
>ユシュカ「バルディスタに行ってゼクレスに加勢するぞ」
どう考えてもおかしい……。
ヴァレリアが留守の隙にゼクレスがバルディスタに攻め込む事はすでに事前の根回しで分かっていたのだから、ヴァレリアをファラザードに長く留めておくことが一番必要な事になる。ゼクレスの加勢ではなく、ヴァレリアの封殺が最も肝心。ズムウル峠から一軍を回して退路を断つなり、ジャリムバハ砂漠やゲルヘナ幻野の狭路で得意の爆薬を使って焼き払うなり。その後、バルディスタ要塞を失ったヴァレリアを討てば良いのだ。
せっかくおびき寄せたヴァレリアをあっさり撤退させている所がおかしい。
バルディスタ山岳会戦で大損害を被ったバルディスタ。が、ヴァレリア自身にはまだ余力があるようで、踵を返してゼクレス魔導国へ進軍。
先ほども触れたように、魔界の国は極端な1トップ制である。国力が疲弊しても国王がヤル気なら簡単に戦争が起きる。ヴァレリアが単騎で無双して道を開けばバルディスタ軍はいやでもついてくるのだw
大魔王を選定するデモンマウンテンの儀式は、必然的に魔王同士の一騎打ち。確かに理に適っているね。
今回はその儀式で「大魔王」を選定しなかったことで、このような戦争が勃発している。Ver.5.1の魔界大戦の原因は魔仙卿か……。