(その3の続きです)
>ルティアナ「我がチカラを そなたらに託す。 創生の刃で 闇をはらい この者らを 勝利へ導くのだ。」
マデサゴーラが、ナドラガが、キュロノスが欲しがった創生の力が! Ver.2 以降のバージョンのストーリーの核となっていた創生のチカラが!
魔王ユシュカに受け継がれる……。
彼も Ver.5 の看板キャラクターであり、悪いようには使われないと思いますが、そこに落ち着くのかーという印象でした。ドラゴンクエストが世界に1人の勇者のアンルシアと同様に、アストルティアを創りたまいし創生神のチカラを受け継いだキャラクターとして、今後の出番が約束された瞬間です。
ラスボス戦(バトル)については8月17日の冒険日誌で書いた通りの感想です。
魔界を舞台にした Ver.5 は、魔界の世界観の小ささにがっかりすることが多かったなぁ。魔界三国の戦争の表現、マップの行き止まりの表現、魔界の小集落の表現など……。そのわりに、二度と行く必要が無いギミックフィールドやギミックダンジョンを豪勢に用意しているのは不思議な感じがしました。大魔瘴期の表現には魔界全土を巻き込みながら、ストーリーだけを追っているとそれを体験するシーンはありません。うーん、贅沢だ。開発にはもの凄く余裕があるのでしょう。
これらを無駄だったとは言いませんが、DQX開発の潤沢な予算と開発力が空振りしていた印象で、見ていて辛かったです。
ストーリーテキストは、冗長が過ぎた Ver.3~4 のテキストから、キャラクターボイスを載せることを考慮することで、少しは冗長な説明ゼリフを削る努力をしているかも……? と言う印象を受けました。それでも全然粗削りなんですけど……以前(Ver.3~4)より遥かにマシになりましたね。Ver.1 レベルまでシェイプアップするともっと良くなると思います。ライターが紡ぐテキストも大事ですが、無駄を削る編集作業も同じぐらい大事なんですよ。
音楽ではユシュカのテーマがとても印象に残りました。使い方も演出もよく考えられていて、Ver.5 を代表する名シーンになっていると思います。この音楽を聞けばあのシーンを思い出し、あのシーンの話を聞けばこの音楽を思い出す。ゲーム音楽の名曲とはかくあるべし。
キャラクターはうーん。ナジーンが惜しい。いいキャラクターだけどそれを発揮する頃にはいなくなる。最終的にベルトロが持って行ったな。やはり組織のナンバー2はおいしい立ち位置だ。その他のキャラクターで印象に残るのは、Ver.5.5 前期(6月16日の冒険日誌参照)における世界樹の頂でのシーンかな。とくにヒメアのセリフテキストは絶賛。
ラスボスはなぁ……演出(ディレクション)を間違えたね。やはり時間操作系の話は最強すぎる。一次元違う話になってしまう。高次元からの干渉。これには逆らえない。ただまぁ、その「設定上の弱さ」に見合う「ゲームとしてのボスの弱さ」だったので納得と言えば納得か。
Ver.5 も十分に楽しめました。Ver.6.0 もこの調子で楽しんで行きたいと思います!