今回はVer4.3のストーリーの補足となるであろう部分を紐解いていこうと思います。
まず根幹にかかわるのでお話しておくと、各種族の歴史は大抵神話が起源となっています。
前回までで説明したように、エルフは世界樹、人間は勇者といったように神が種族に何らかの形で力を分け与えている場合があるのです。
ただドワーフは現時点ではそのような形跡は一切見られません。ドワーフは種族特有の文化を種族「だけ」で創り上げてきたとみられ、ワギから「与えられた」と思われる存在もありません。
ドワーフに関する最も古い記述は約4000年前。この時系列は五大陸の中で最も古く、なんと長い歴史を誇るグランゼドーラ王国の建国より更に前です。
当時、まだ何も無かったドワチャッカ大陸を「三闘士」と呼ばれる3人のドワーフが大規模な開拓を行います。これが後に大陸に巨大文明を築き上げるきっかけとなります。
3人の関係は不明ですが、それぞれの遺品は
「三闘士のオノ」
「三闘士の盾」
「三闘士のハンマー」
となり別々の集団に引き継がれます。これが、ドワチャッカ三国時代の始まりです。
現在のドルワーム王国の位置に
「旧ドルワーム王国」
ボロヌス溶岩流の奥地に
「ガテリア帝国」
ガタラ平野周辺に
「ウルベア帝国」
が存在していました。ガテリアはともかく、他2つは今でも馴染みがありますよね。ウルベアは換金アイテムとして通貨が残っているし、更に昔はドルボードの残骸も遺跡内にあったくらいですから。
(ドルボード入手クエストは実装当初はウルベア地下遺跡の最深部まで行く必要があった)
この三国は珍しく滅びる寸前までは戦争もまったくなく、それぞれの技術を交換しあうことで巨大な文明を築き上げてきたと見られています。
特にウルベア帝国の繁栄っぷりはすさまじく、
「第七代皇帝ボラングニムス」は現在も記述が見られるほどの影響力だったとか。
(Ver4.3のサブタイトルは「砂上の魔神帝国」なので、ウルベア帝国はダラリア砂岩遺跡との関連性が非常に強いと見られています)
しかし3000年前、この三大文明を一気に崩壊させる大事件が起こります。
「グルヤンラシュ」の陰謀です。
この魔物はガタラ外伝で名前だけ確認することが出来ますが、魔界で伝説とされるほどの存在であったとのこと。
まずグルヤンラシュは得意の変身能力を利用しガテリア神官を騙りウルベア帝国に侵入、後に謀反の疑いをかけて
ウルベア・ガテリア戦争を引き起こしてしまいます。
この戦争の影響で力の弱かったガテリア帝国は滅亡、当時の王子であった「ヒャン・ダオ」はウルベア帝国に捕らえられ、一緒に捕らえられたリウ老師の計らいでウルベア魔神兵内でコールドスリープ。約3000年の時を旅します。
(このあたりの話はガタラ外伝クエストで言及されています)
その後ウルベア地下帝国も影響力が弱まりガテリアの数百年後に滅亡。こちらは直接的な原因は分かっていません。
さてこれらの災厄を免れた旧ドルワーム帝国ですが、こいつもやっぱり魔物に滅ぼされています。(2500年前)
何を隠そう「天魔クァバルナ」の仕業です。今では日課のせいで強化バージョンが日に数千回以上も討伐されてる残念な魔物ですが、当時は封印なども特にされておらず相当な力を保持していたとみられます。
三国文明が崩壊した後は「ガタラの町」「アラグニの町」を筆頭に小さな集落をいくつも連ね、古代の技術を「発掘」する形で生活していました。
ドワーフが発掘や開拓技術に長けているのはおそらくこれが原因です。
古代文明を発掘して文明を築く、というパターンは同社の「ゼノギアス」と非常によく似てますね。
さて、そんな発掘生活が長らく続いた後、約400年前に考古学者の「ペプドゥル」が世紀の大発見をします。
彼は砂漠の中に一本の錫杖(環が杖の先端についていて、杖を突くと音が鳴るアレ)を発見し、リスクをものともせず全財産をなげうって大発掘を遂行、旧ドルワーム帝国の文明の結晶である「ドルワーム水晶宮」を見つけ出します。
(その実、現在も水晶宮はロストテクノロジーがふんだんに使われており、ルーラで貫通する屋根などもまさにそれ)
それを元に古代文明が本格的に再興、現在のドルワーム王国が建国されます。
ちなみに現在のアストルティアに使われている文明技術の大半はこのドルワームの発掘における功績が大きいとされています。
ルーラストーン、ドルボード、大陸間横断鉄道、各種プリズム、資料によると花火までもこの技術発祥だとか。
これはVer4.3の補完が楽しみですね。
それでは、ご視聴ありがとうございました。
-Photogenics EP67-