1/2で示した通り、ナドラガ教団は神復活のためにやっていたことで非常に策略深いものが2つあります。
1つ目。これは印象深い方も多いと思いますが、「主人公を完璧に利用していた」ということです。
ナドラガの分離された肉体を元に戻し、竜族の再統一をするためには5つの領界を再びつなげることは避けては通れない道でした。
しかし、各領界をつなぐ橋渡しである「聖塔」は大変危険でうかつに挑むことはできません。教団側も結構な犠牲者をだしていたことからこのことは納得いくでしょう。
そこで、数々の冒険を巡ってきた主人公に目がついた…ということですね。
この強さは正直主人公補正としかいいようがないのですが。
2つ目は「邪悪なる意思」の有効活用です。
アンテロの「白フード」に代わる「黒フード」さん(新官長ナダイア)ですね。
こいつに関しては当初は考察組も翻弄される程行動原理が分かっていませんでした。
(ただし、Ver3.1の時点で正体を見破っている猛者はいた)
というのも、黒フードさんがやっていたのは魔炎鳥、恵みの木、楽園をそれぞれ崩壊させ、先述の「救済システム」を駆逐しようとしていたこと…
つまり、「竜族」のよりどころを完全になくそうとしていたんですね。
Ver3初期では「ナドラガンドの悪」とナドラガ教団に散々言われいたので(というか、そう思わされていたので)、この存在がどこに属するものなのか全くわかっていなかった節があります。
こいつの正体についてVer3.2当時有力だった説が「女神原理主義者」です。
元々救済システムは六種族神が創ったものでありルティアナの意思に反しているため、懲罰を与えるならば救済は必要ないから消していた…というものでした。
しかし蓋を開けてみればその真逆。
「邪悪なる意思」がナドラガ教団サイドだったことで、すべての救済措置の消去は主人公が領界をつなぐことを前提に竜族のよりどころをナドラガ教団に絞るためであったという驚愕の事実が発覚しました。
これに関しては向こうが一枚上手であったか…
しかしながら、最終的に教団の野望は打ち砕かれ、ナドラガは主人公に倒されました。
完璧だったはずの教団の計画に何があったのか?
それには、「種族神サイドの勢力の存在」がありました。主人公が教団の罠から抜け出せた直接の原因もこれです。
1/2で「救済システム」について簡単に説明したと思いますが、この話はVer3後半になればなるほど複雑化していきます…。
まず筆頭なのが水の領界の救済システムに相当する「神秘のサンゴ」ですが、これは炎氷闇と違いシステムが独立しているのではなく、こいつを管理する者が存在しています。
そう、「神獣カシャル」です。
カシャルはウェディ神マリーヌ直属(←ここ重要)の眷属で、フィナの正体でもあるのです。
そもそも何故こんなことが発生しているのか。
それはナドラガ戦争終結後にこの領界が水没した際、ルシュカの姫が命がけで救済を「求めた」からです。
他のシステムと違いカシャルには明確な意思や知能がありますが、実はそれこそが教団に打撃を与えるきっかけになったのです。
何故か?
答えは簡単。「最初から真相を知っていたから」に他ならないからです。
情報弱者である主人公にナドラガンドの真相を伝え、正しい道へ進むように促し、結果的に教団と敵対するように仕向けたのもだいたいこいつのせいです。
結果から言えば…「竜族の中にまで敵対勢力」がいたことが教団の抜け穴だったと思われますね。もともと領界ごとは情報が遮断されていたのであり得ない原因ではありませんよね。Ver3.5では本格的なレジスタンスまで登場するし…
ここまで長々と説明させて頂きましたが、これからのナドラガンドはどうなるのか最後に簡潔に説明しましょう。
まず後日談に関しては「吠えろトビアス」である程度描写がされていますが、ナドラガに闇の根源の力を与えた直接の原因と戦いましたよね。まさに残党潰sゲフンゲフン
また、黒フードが召喚に使った闇カードの真相は明かされておらず、
ナドラガの心臓はパドレの親父が持って行ってしまったためにVer4は持ち越し、
兄弟姉妹の招待はVer4.3で判明したばかり…とこれからwktkする要素はたくさんあります。
これからのストーリーに乞うご期待。
主なき世界に祝福を、長き懲罰に救済を。ナドラガンドに光あれ。
それではご視聴ありがとうございました。
-Photogenics EP71-