セレナの冒険日誌

※ネタバレ注意

こんばんは。
Ver5の物語も最終局面を迎え、Ver6の存在が発表、更にオフライン版の発売決定。いよいよDQ10も次の物語へと踏み出そうとしている時期であります。


今私はあまりにも長いメインストーリーを手軽に見返せるように、ストーリーダイジェスト的な動画を制作中です（第2回まで公開済、第3回は7月上旬予定）。具体的にはムービー間のゲームパートをADVのような回想形式で補完するといった構成。

で、収録の関係で過去のストーリームービーを大量に見直す機会があって、具体的な評価点とかツッコミどころが初見時より多く出てくるわけです。加えて時期的にも丁度良さそうなので、（忘れないうちに）自分がどんな意見を持っているのか書いておこうと思います。いわば「おはなし感想広場」の長い版。


さて、まずオフラインモードから。
オフラインモード・及びさまよえる錬金術師のおはなしは第一印象としては「いつものドラクエ」という感じでした。全体的な雰囲気はDQ8とはまた違う、でもドラクエらしくないわけではない…どこか感傷的でノスタルジックな、温かみのある世界観。こんな感じです。ただ皆さんご存知の通りストーリーはDQ史上トップクラスに重い。主人公がいきなり死ぬんです。そして、成り行きで5種族に転生します。結論を言いますと、導入としては非常に興味を引くような展開で、モチベーションが下がらないようにはなっていた印象です。

言わずもがなこのストーリーは、現状主人公・及び兄弟姉妹の全ての行動目的の起点になっています。故郷が滅ぼされ、兄弟姉妹が時渡りで飛ばされ、生き残った3人は離れ離れになってしまう。この故郷を取り戻し、そして兄弟姉妹と邂逅することがDQ10のメインストーリーの絶対軸なんですね。（故郷に関してはVer3終盤まで描写が薄かったですが、クエスト「約束の旅人」シリーズにてその目的意識が明確化していると思います。ただし、厳密には「取り戻す」ではなく「復興する」です。）
しかし、シンイとの再会はVer2で、故郷の復興は上記のサブクエで、兄弟姉妹の呪いの解放は直近のVer5.5前期で達成されました。…つまり主人公の当初の目標は全てクリアされ、問題の大元締めであるジャゴヌバといよいよ対峙して全てに決着をつける…！という段階まできているわけです。なんだこのクライマックス感は。そりゃサービス終了が脳裏を過ぎるわけだ。以上を踏まえると、冒頭で述べた「次の物語」は、単純にバージョンが変わるだけではなく、これまでの主人公の行動目的が根本的に変わるという意味で、過去の拡張とは一線を画していることがわかります。

次にフィールドの感想ですが、これも歴代作品に比べるとかなり独特な景観をしています。同じフロントビューの作品であるDQ8、DQ11は、あたり一面開けていて開放感のある見た目でしたが、今回は開けていて明るい雰囲気ではあるものの、周りが崖で囲まれ、閉鎖的環境であることを強調しています。これはエテーネの島独特の地形であり、それ以上でもそれ以下でもないんですが、「他者との接触が環境的に殆ど出来ない」ことと「同じ島にもう一つ町がある」ことを両立させるためには、ある意味必然的な景観なのかもしれませんね。論調がメタいですけど。