こんにちは。
何か美しい風景写真が撮りたいと思った時、元の写真に何かしらの印象付けを行うのがフィルター機能です。
DQ10においては「インスタント」フィルターが美しく鮮やかに見せる点において群を抜いているので、基本的にフォトリアルで幻想的・綺麗な写真を撮りたいのならこれを使っておけば間違いありません。
が!それではこの日誌は終わってしまうので、風景写真はインスタントだけではない、という提案をさせていただきます。
①インスタントが上手く機能しない例
雑に言うと「光量が多い場所」が入ります。インスタントフィルターは写真全体の明度を上げるため、元々白に近い色、例えば「晴天の雲」「太陽の光」を捉える際には注意が必要です。上記の写真はフィルター未設定、そして下の写真は明度を上げすぎて光の神殿と雲が同化してしまっている例ですね。
↑明るさ的にはこれくらいがギリギリ これ以上上がると空が真っ白になってしまう
②インスタントではなくシャインを使う例
シャインフィルターは明度ではなく、風景の白色をかなり強調します。そのため昼の写真を撮るときはまず使い物にならないのですが、夕方〜夜の写真を煌めかせたい時にその本領を発揮します。
↑AST18時頃のスレア海岸。この時間は既に夜空が差し掛かって真っ暗になってしまうのですが、シャインフィルターで空のグラデーションを強調させると、このようにドラマチックな雰囲気にすることが出来ます。
③ヴィンテージフィルターを使う例
主にオレンジ色を強調し、画面の輝度を下げて哀愁漂う雰囲気にすることが出来ます。夕暮れ時に使うのが最も効果的ですね。
同じ時間帯のスレア海岸でも、ヴィンテージだと夜空の広がりと夕焼けを強調することが出来ます。ただ、見ての通り写真全体が暗いため、じっくり見ないと写真の印象があまり伝わってこないという問題を抱えています。基本的には赤色の強い朝方や夕暮れ時に使うのが無難。
④それ以外のフィルターは…
個人の感想ですが、ぶっちゃけ風景画には向かないと考えます。
例えばソフトは色が柔らかくなりすぎて細やかな色彩の変化を潰してしまいますし、ポイントカラーはそもそもメインとなる被写体がキャラクターであることを前提としています。ドレスアップの撮影とか、何か一貫したテーマ・意図を持って写真を撮るためのもの、と考えた方が良さそうですね。
フィルターについては以上です!私も週1ペースで風景日誌を投稿しているので、どんなフィルターが使われているか考えてみるのも一興ではないでしょうか?