少し温度の低い風が、ゆるやかに、そして時々勢いをつけて、金色の草原を駆けている。
その中に居た、見覚えのある女性に目が止まった。
『やぁ、珍しいところで会ったね。』
《あ、こんにちは!…あれ?今晩はかな?
微妙な時間ですね。こういうのって私まだよく分からなくてw
…今の、この気持ちと同じで…》
『元気が取り柄のキミなのに、今日は随分と淋しそうな風が似合ってるね。』
《えへw ちょっと悲しくなっちゃって…》
そう言って少しうつむき、彼女は友だちのことを話し始めた。
《りっきーっていう友だちが居て、、あ、ビッグハットなんです。
ちょっと調子に乗りやすくて、すぐオコなの?って感じになるけど、
すっごい頑張り屋さんの友だちなんだけど、、、。》
《ちょっと前から、スカスカー!スカスカー!て呼ばれて、泣いてるの。
私、どうやって励ましていいか分からなくて、苦しくなって、、、
気がついたら、ここまで来ちゃったみたい。》
そよぐ風が、彼女の青い髪と金色の稲穂を揺らす。
まるで、今の彼女の心の色の表すかのような、不思議なコントラストに、少し見入っていた。
《私 どうすればいいのかな。なにができるのかな。。。》
少し前から小耳に挟んでいた、スカスカ問題。
ほどなくして、雫が落ちそなアズールの瞳が問い掛けている。
誠実に応えねばならいことは、ドワーフの私でも理解していた。
『脱げばいいと思うよ』
《え?》
『脱げばいいと思うよ!』
《ええええええええええええええ〜〜〜〜\(//∇//)\ 》