どうも、タイムスリップもの大好きぴのです。
タイムパラドックス、いいですよね。有名どころだと親殺しのパラドックス。
Aが過去に行ってA父を殺す
↓
A父が死んだのでAは生まれたかったことになる
↓
Aが生まれなかったのでA父は死なない
↓
A父が死ななかったのでAは生まれる
↓
Aは過去に行ってA父を殺す
大規模な歴史改変ものにおいてこういうのをどう回避するかを見るのが好きで……あと語られてないものに関して考察するのも好きで……これも全部ポケダン空の探検隊ってやつのせい。DSのソフトだけど名作ですよ!(ダイマ)
バージョン4のストーリーは過去へ飛びそうなのでその前にドラクエ10においてタイムパラドックスがどう回避されているか、パラドックス回避の理論の紹介と共に整理します。マジでただの整理と考察なのであんまり面白くないかも。
※エテーネ復興クエスト、バージョン3までのメインストーリーのネタバレを含みます!
①変わらない。現実は非常である。説
改変者の存在は元から歴史に組み込まれているという説。たとえばリィンが過去に行き、ラウルにジャイラ神殿に向かわないように説得したとして、それによってラウルはジャイラ神殿の存在を確信して神殿に来ていた、という感じ。歴史改変しようとしている人は既に歴史に組み込まれているというわけです。わかりやすいのはハリー・ポッターのアズカバンの囚人のあれ。ハリポタはいいぞ。
フォステイル関連はこれに近いですね。未来から来た異物である主人公の存在をフォステイルは歴史の中に組み込み、うまいこと帳尻を合わせてます。あいつ上手い。
②パラレルワールド説
改変した世界は改変前の世界とは別に独立して存在するという説。たとえばアンルシアが過去に飛んでトーマ王子を救ったとして、戻ってきてもそこにトーマ王子は存在しません。トーマ王子が救われたα世界線とアンルシアが元からいたβ世界線の2種に分岐しているからです。これ悲しいからやだなー。
③過去を変えるなんてできるわけないだろJK説
これはエテーネの村にあった姉のメモがわかりやすいですね。エテーネの村の滅亡を回避しようと何度も時空を行き来したが、ついぞたどり着くことはできなかった。つまり重要な歴史改変は歴史の修正力によって阻まれるというわけです。
④ドラえもんパラドックス理論説
映画でドラえもんが「歴史を変えるのは犯罪」って言ってて爆笑しましたね。ドラえもん第一巻ではのび太くんがドラえもんとセワシくん(のび太の子孫)に「過去を変えたら君たちは消えちゃうじゃないか」と言ったのに対しなされた説明。
たとえば東京から大阪に行くとして、電車、飛行機、車、色んな手段がある。でもどの手段を取ったとしても最終的に大阪に到着するのには変わりはない。つまり歴史を変えても終着点が同じであればいい。という話です。
レイダメテス撃破はこの理論に基づいていると考えられます。ヤクルさんの「最悪四術士で命をかけて食い止めるつもりだった」という発言から改変前の歴史では四術士がレイダメテスを撃破したのでしょう。終着点がレイダメテス撃破だとして、その手段がすり替わったわけです。フルッカまで改変は伝播していますが大まかな歴史は変わっていません。
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さて、では今までの説を整理した時、つまりドラクエ10世界は基本的にドラえもんパラドックス理論を下地にしてると考えられます。姉が過去を変えられなかったのはそれが重要な出来事だったから。ドラえもんの説明で言うところの大阪駅ですね。
エテーネの村の滅亡が回避されても冥王はレンダーシアを閉ざす。つまり主人公はオーグリードにたどり着けず、冥王の心臓に向かえない。さらに偽りのレンダーシアにも行けないからアンルシアは覚醒しない、大魔王は倒されず、ナドラガンドに救いは訪れない。つまりエテーネの村の滅亡は歴史の重要な分岐点だった。
裏を返せば歴史の重要な分岐点さえ抑えてしまえば細かいとこは変わってもいい。その幅はそれなりに大きいでしょう。何故ならエルジュはおそらくこれ以降四術士の一員として多くの人を救うから。既に破邪船で故郷まで送ったり、その影響力はそれなりに大きいはず。それが見逃されているということは改変できる幅もそれなりにある。
ここから行くのは5000年の旅路。何を変えられるのか、何を救えないのか、SF展開楽しみです。
次回、はじめてのドレア日誌を挟んでいよいよバージョン4!書き溜めが!なくなる!!