どうも、バージョンごとにサブクエ全部やって進むことを決めたぴのです。あ、便せんは除く。あれ余って困るんだよね。
現代に帰ってきたら、勇者の聖壇の文章が変わってる……勇者アルヴァンの功績だけではなく、盟友カミルに汚名を着せ、像を破壊したことを悔やみ、過ちを残す文章……。姫様、カミルが逃げたんじゃないって説得できたの……!?

しかもサブクエクリアしたらカミルの像が帰ってきた……!!
結局今回俺何もできなかったな……って思ってたけど、カミルの名誉が回復して、優しい姫様が過去に決着をつけられて、生き残って、アルヴァンは平和な未来を見られて、もしかするとギーグハンマーに殺されてた人を助けられたかもしれなくて、母にグランベリーを届けようとした青年を看取ってやれて、その子孫らしき人が俺にグランベリーをくれた。
きっとこれは無意味なんかじゃなかった。歴史という大きな流れの中でほとんど影響を及ぼさないような小さな違いだとしても、きっと主人公のやったことは誰かの救いになれたって、そう思いたいな。
正直グランゼドーラの人達がカミルを戦犯扱いしてるのがちょっと嫌で。たとえ本当にカミルが逃げたとしても、秘術を見つけた功績も、それまでの盟友としての働きも、全部がなくなるわけではないじゃん。アルヴァンを殺したのは魔王じゃん。なのに何もかもがカミルのせいっていうのはおかしいだろって思ってたんです。でも、姫様が皆悲しくて何も考えられない、受け入れられないんだって言ってて。
俺が浅はかでした。
魔王城は見えなくなって、でもカミルの像はアルヴァンの像の隣にあって、血が滲んでる傷口にずっと爪が立てられてるみたいな感覚だったのかなって。勇者の死を悼む度、あなたがいてくれればこうはならなかったのにって思うのも辛くて、像を壊してしまったのかな。憎むのも恨むのもしんどくて、思い出したくもなくて、歴史から消し去ってしまったのかな。
カミルの言ってた勇者は魔王を倒した後にこそ必要って言葉がようやく理解できた気がする。魔王が倒れたところで彼らは傷ついたまんまだから。立ち上がるには時間が必要だった。傷に手を当ててやる人が必要だった。これ以上の傷を与えてはいけなかった。
俺が不満を持つのは考えが足りてなかったよな。反省します。せめてこの後彼らが立ち上がっていくところを見れたらいいんだけど、その果てが1000年後の今なら、この栄えた都と勇者の聖壇が彼らの生きた証だよね。悲しくても、苦しくても、それでも時は止まらない。そうして今を受け入れて、過ちを認めて、未だ知らない先へと進む。そうしてこの美しい都は甦った。
すごいなあ。ただのオブジェクトだった町に、厚みを感じる。これだから歴史を巡る旅は、悲しくて、しんどくて、でも、面白いんだよね。