どうも、従姉妹が増えたぴのです。思ったよりやべーぞこの王家。
~前回のあらすじ~
vカニカニカニカニv
DV被害者兼加害者ドミニウス王
育児放棄はカス
指針書を渡すと心穏やかになるベルマさん。孤児であった彼女にとって、指針書は唯一の絆だったのだとか。……これ、父が王って知ってるやつか?
ベルマにつらい事実を伝えることになりますがドミニウス王の回顧録を渡しますか?
…………心穏やかになった彼女にこれを伝えるのは、たぶんひどいことだと思う。教えたって何にもならない。愛されていなかったことを知るだけ。忘れられたことを知るだけ。
でも、俺が勝手に見せないのは、なんか違うよな。この物語は一人一人が考えて生きていく物語じゃん。これからどうするか、彼女が彼女の意思で決めなきゃいけない。
愛されていなかったこと、利用されていただけだったことを知るベルマさん。指針に父からの情はなかった。母が愛した父は自分達を忘れて生きて、死んだ。怒りと絶望と憎しみが彼女に火をつける。これから自由を取り戻し、生きていく。そう、彼女は宣言した。
ベルマさん「お人好しの錬金術師に伝えておけ!私はついに自由を手に入れたと!それから……
……すまなかったと。」
ゼフさんによると彼女は王立アルケミアの先々代所長の人体実験の被害者。ゼフさんはその所長を止められなかったことをずっと悔やみ、孤児を引き取っていたそうな。
ゼフさん「……彼女が過激な方向に行かないことを祈りましょう。」
たぶん大丈夫だと思うけどね。ベルマさん謝ってたから。ちゃんと理性と良心がある人。部下さんも片方はやる気なしだけどもう片方はベルマさんのことを心から思ってる。大切にしてくれる人がいて、自分の意思で歩けるようになったなら、彼女はきっと、もう大丈夫。
良キャラっすねベルマさん。まさかあんな理解らせがいのありそうな美女が従姉妹だったとはこの海のリハク(ry。にしてもやっぱエテーネ王家はロクなもんじゃねえな。

ということで無事時の指針書レプリカGET!従姉妹とツーショット!めっちゃいい……この服にめちゃくちゃ合ってる……俺ドレアの天才かもしれん(過言)
おまけ
カミルさんの無実を晴らすサブクエクリア後、王家の迷宮のオバケの台詞見直してたらカミルの無実が明らかになったことをうけて王妃様の台詞変化してるんですね。「カミルのせいでうちの子死んだんだけど。萎えぽよ(意訳)」が「あの子達ラブラブじゃん。ごめんね(意訳)」って。
変わってない人もいるんですけど、
兵士「なぜあの方は我らのもとを去った……。
なぜあの方が死なねばならなかったのだ?
私にはもう永遠に何も見えぬ……。
あの方は……ただひとつの光……。」
これ、「あの方」はどっちにもとれるようになってるんですね。真実を知る前なら、
「なんでアルヴァン様は行っちゃったんだ……。死ぬのはカミルのはずだったのに……アルヴァン様が死んだの辛……。」
って感じ。
でも真実を知っていると仮定すると
「なんで一人で行っちゃったんだアルヴァン様……。なんでカミルのこと信じられなかったんだろ……。」すごくない?これ。ダブルミーニングじゃん。伏線がうまい。
おまけ2
個人的に嬉しかった話。5000年前の王都キィンベルで受注できる詩人ニキのサブクエがあって、彼は好きな人が誰か思い出せないままに詩を書いてるんです。それで愛用のペンが折れたから代わりのペンを調達するんですけど、実はペンには好きな相手である水の妖精のこと忘れちゃう力があるんですね。魔法をかけたのは水の妖精。何故なら妖精と結ばれた人間は命を落とすから。自分のことを忘れられたとしても、妖精は彼に生きてほしかった。ペンが壊れたせいで彼女のことを思い出した詩人ニキは悩んだ末に、指針書に従って再び妖精のことを忘れてクエストクリア。
すんごい複雑な気持ちになりましたよ。妖精さんもそれを望んでたけど、好きな人を忘れて生きるのか。恋を貫いて死ぬのか。後者の方が好みだし、死ぬより忘れられる方がよっぽどきつい。好きなこと忘れるてずっと身を焦がし続けるなんて生き地獄じゃん……とか思ってたんです。
現代に転移してきた家に詩人ニキはいませんでした。彼の詩集を作ろうとしていた女性曰く「どうせ死ぬならって妖精に会いに行った。今頃二人でよろしくやってるんじゃない?」とのこと。
……最高じゃん……。
異種間恋愛ってやっぱ色々問題出るけど忘れるって問題先送りにしてるだけじゃん。人に言われて流されるままじゃなく、彼がちゃんと自分自身で考えて、一番大事なものを選べたのよかったよね。
こういう小ネタありがてえ……!運営に感謝。