あやねの冒険日誌

ドルワーム西部偵察隊のドワーフの一兵士が報告をしました。
「近頃、ボロヌス溶岩流にいるボーンファイターの活動に不穏な動きが見られる」

ということで、討伐隊員の依頼で行ってみました。

すると、ボーンファイターたちが怪しい儀式をしていました。その中の１匹が私たちに気づきました。

「あ、貴様はバグレア教会跡地で俺から古代の戦刃を奪った奴！」
「あの時の。元々の持ち主に返しただけよ。」
「ふん、あの時は負けたが、俺たちには今や強い味方がついている。」
「強い味方？」
「ああ、スタンシアラ国からわざわざ来てくださったベホマン教の教祖・ベホマン先生様だ～！」
そこへ１匹のベホマスライムが現れました。
「ベホマン、ベホマ～ン！」
「大先生様、傷ついたら回復お願いしますね。」
「ベホマ～ン！」
「これは少々厄介ね！」

ボーンファイターたちが一斉に襲いかかってきました。
しかし、レンダーシアで猛威を振るう冥王ネルゲルを凌駕する諸悪の根元に対抗するための特訓を積んできたため、私たちは以前より楽に戦えました。

「うぐぐ、べ、ベホマン大先生様～・・・」
「ベホマ！」
ベホマスライムがベホマを唱えました。
「しまった！」
「あ、ありがて・・・」
ボーンファイターの様子が妙です。
「ぐわぁぁぁー！」
私の仲間のウェディの魔法戦士・天転典が答えます。
「元々ホイミ系の呪文はゾンビ系には逆の働きをする呪文だから、ベホマで大ダメージを受けてしまうのだよ。しかも、お前さんたちは人間ではなくて、魔族のゾンビだから余計に効くのでしょうね。」
「うぐぐ」
「さて、本来は傷ついている人を治したいだけの心優しい魔物なので、倒したりせずにこうします。バシルーラ！」
ベホマンは遠くに飛ばされてしまいました。
「さすが、バシファイターの称号を持っているだけのことはあるね。」
「ありがとう！」
「ん？」

そこへ一回り体の大きなボーンファイターが現れました。
「リ、リーダー！」
「リーダー？」
「情けないな。」リーダーと呼ばれたボーンファイターが現れ、瀕死のボーンファイターにとどめを刺します。
「仲間を」
「こいつただ者じゃないね」パーティーメンバーのあかりんごが答えます。
「人間にも一際優秀な存在がいるように、魔物にも突出した力を持つエリートがいるのだよ。」
「あやねー、逃げて～！」
「あか～！！」
ボーンファイターのリーダーが絶・四刀流を放ち、あかりんごは一撃でやられてしまいました。
「ククク、お次はそちらの魔戦魚かな？」
「許さない！ハアア！」
怒りでスーパーハイテンションに私はなりました。
「なんだ、あの変化は？スーパーハイテンションは、ためるかおうえん以外では起きないはず・・・」
ボーンファイターが驚いています。
「だが、これはどうだ！」
稲妻の力を宿した剣技を放ってきました。
「ククク、これは只の稲妻斬りじゃない。俺の鎧は魔界の防具鍛冶がさまよう鎧を加工してもの。そのさまよう鎧の生前の所持者が使用した奥義キングダムソードに、俺が着ているインナーは亡霊剣士のマントを魔界の裁縫職人が加工したもので、その力を継いでいるのだ！すなわち、お前の守備力を下げつつ、稲妻のダメージを与えているのだ！」
「それがどうした」
「は？」
私には特にダメージはありませんでした。
「まさか、それなら、これはどうだ！」
ボーンファイターが火炎斬り、マヒャド斬り、稲妻斬り、真空斬りを４本の腕がそれぞれ出し、その４つを合体させ、１つの大きな光の刃となりました。
「これが俺の最終技、マルチエレメントソード！」
私はその攻撃をあかりんごの作ってくれたドラゴンバスターで受け止め、そのまま敵の刃を砕きました。
「なに？」
「私も援護しますよ！」
天転々が私にバイキルトとピオリムとライトフォースをかけてくれました。
そして、ボーンファイターに向けて私は天衣無縫斬を放ったのです！
「ぐわぁぁぁぁぁぁ！」

こうして、ボーンファイターのエリートを倒しました。
「くくく、だが時は満ちた。俺がこの一帯の火山活動を強化するヘルボルケーノの術をかけておいた。これでドルワーム西部はマグマに沈み、天魔クァバルナ強も解き放たれる。少なくともドワチャッカはこれで消滅さ！」
そこへ、
「ベホマ～ン！」
ベホマンが再びやってきて、アモールの雨を降らせました。そして、その雨により、火山の熱は抑えられ、火山活動が落ち着きました。
「ば、ばかな・・・、ぐふっ」
ボーンファイターのエリートはこうして倒れました。
さらに、
「ザオリク！」
ベホマンがあかりんごを蘇生してくれました！
「あか～！！」
「むにゃむにゃ、おはよう」

こうして、ボーンファイター討伐は完了し、討伐ポイントはお金にしてもらいました＾＾