本来ならウェナ諸島にしか生息していないタップペンギー。
以前に魔物商人によって改良されたタップペンギーがカミハルムイにて目撃され、それを討伐しました。
そして、ヴェリナードの魔法戦士団が、多くの犠牲を払いながらも、魔物商人の組織を壊滅させました。
しかし、先日、再びカミハルムイ領南にて、タップペンギー強の存在が確認され、それを討伐してきました。
次なる脅威に備えるため、魔法戦士団は大使室に討伐依頼を要請。
こうして、私たちのチームが討伐に向かいました!
ラーディス王島の東海岸に着き、タップペンギーを数体倒しますが、特に異変はありませんでした。
「あれ、見てください!」
ゴシックセットを装備したチームの僧侶が指さす先に、あやしい男がタップペンギーに何かを施しています。
「さあ、この本を読むんだ!」
すると、その本を読まされたタップペンギーが突然、真空波を放ちました。
「いいね!スキルブック「暗殺兄弟の書」はすごいねぇ。」
「何をしているの?」
「あ!?」
「こうした生態系破壊の行為は世界のバランスを壊すのよ。」
「知ったことか。カジノのモンスター格闘場に、いかにも大穴っぽい見た目なのに、能力が高い魔物を売れば、大番狂わせで、カジノは儲かるんだよ。そうすりゃ、俺も大儲け。ぎゃはは!」
「なんてことを。」
「そういや、ラッカランのカジノももうすぐオープンだってな。そうすりゃ、お前さんもその快楽がわかるぜぇ」
「くだらないね。覚悟はいい!」
「俺を捕まえる気かい?そうはいかないね!このエビルマスター・サイブン、こんなところでやられねえよ!行け、最強タップペンギーたち!」
そこに3匹のタップペンギーが現れました。
「さっきの真空波を放った奴、タップペンギーDには、アサシンブロスのスキルを身につけさせた。そいで、Aには大魔王ゾーマのスキル。マヒャデドスを使うぜ。Bには魔界王ミルドラースのスキル。メラゾーマを使うぜ。さらにCには凶魔獣メイザーのスキル。獣王激烈掌を放つぜ!」
「そんな不自然な改良を・・・、かわいそう。」
「ぎゃはは、多くの者に注目されない哀れな小岩鳶に救いの手を差し伸べたんだよ!さあ、やっちまえ!」
「なぜ、我らがお前の言うことなど聞かねばならぬのだ。それに、あのような小物ども、わざわざ我らが相手をするまでもない。」
「しまった!魔王たちの性格である強者の余裕まで身につけやがった!」
「小うるさい奴だな!」
「ひっ」
魔王の能力を備えさせられたタップペンギーたちが、サイブンを襲います。
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁーっ!」
サイブンは瀕死の重傷を負いました。
また、魔王の能力を無理矢理移植されたタップペンギーたちも体がその力に耐えられず、倒れてしまいました。
「こうした魔物を操れないなんて。そのスキルを覚えさせる技術はどうやって身につけたの?」
「く、その外見。ああ、そうか。お、お前が、あのお方の言っていた人間か。」
「あの方?」
「くく、か、カ・・・・様・・・ぐふっ」
こうして悪徳魔物商人サイブンは倒れました。
ここの海岸の中には、未だ覚醒してないだけで、サイブンらによって改造された危険因子をはらんだタップペンギーもいるおそれがあるため、合計50匹ほど討伐して、チーム大使に報告しました。
こうして、チームクエスト「タップペンギー討伐」は完了しました。
にゃはは、またあいつか~!
そろそろ直接攻撃します?
別にいいよ。むしろ、あっちにもっと強くなってもらえれば、こちらもさらなる魔物の強化案が思いつくよ。
ああ、ゾクゾクするぅ~