[ネタバレ注意]
※討伐系チームクエストをクリアした記事ですが、ネタバレワードも入れてただ単に「倒しました」という記事にならないよう脚色してあります。
チーム大使から「シーザーレインボー討伐」の依頼を受けました。
そこで、チームメンバーを召集して討伐に向かおうとしたら
「あれ?わんお隊長は?」
「見てないぬ」
「じゃあ、わんお隊長以外で行きましょう」
遡ること数週間前、魔族の拠点にて。
「シィギャァァァァァァァァァーッ!」
「今の声はなんだ!?」ダークシャーマンが言いました。
「魔元帥ゼルドラド様の部屋からだ!」バルログが言います。
魔物たちが魔元帥の部屋に赴くと、魔元帥ゼルドラドが汗を激しく流していました。
「どうかなされましたか?」ネクロマンサーが尋ねます。
「お、恐ろしい夢を見た・・・」
「恐ろしい夢?」
「ワシがとあるオーガにわんわんされる妙に恐ろしい夢だ」
「お前ほどの者がそこまで怯えるとはな・・・」
「マ、マデサゴーラ様!?」
「それほど恐ろしいのであれば、そいつの家の畑にこの毒薬を蒔いてくればいい。見ろ!」
マデサゴーラがのろいのカガミを呼び出し、そこにうちのチームのわんお隊長の畑を映し出します。
「どうやらびっくりトマトを育てているらしい。その薬はトマトに一切作用せずに、その果実に蓄積する。なぜなら、この薬は植物細胞の細胞壁を透過できない。だが、その毒薬を細胞壁のない動物が摂取した場合、細胞に浸透し、その遺伝子を変異させる。シーザーレインボーになってしまうのだ!」
「いいですな。我々の脅威を取り除くと同時に兵力も増強できる。さすがは大魔王様。」
「よし、シャドーサタン、ベレス、レッサーデーモン、お前たちでこの毒をまいてこい。また、そのオーガが魔物化する様を見るため、監視用のインスペクターとパラサキスも送り込んでおけ。」
「ははっ!」
うちのチームのわんお隊長に危機が迫ります。
魔物たちは畑に毒を蒔きました。なにも知らずにトマトはとうとう育ってしまいました。
「わふ、収穫収穫!さっそく売るぬ!」
こうしてトマトをわんお隊長は食べずに売ってしまいました・・・w
「あ、ああ・・・」大魔王たちはその光景を見て、唖然としてます。
数日後、
「はい、ダーリン、あーん。」
「君の作ったあいじょうオムレツは最高、だ・・・ね・・、カサカサカサ」「キャアアアアアアア!」
あちこちでシーザーレインボーと化す人々が続出です。
これらを止めるのが私たちの今回のチームクエストなのです。
とりわけ、アラハギーロ地方に多くいたので、エモノ呼びで一気に倒して、クエストはクリアです。
「ごめーん、遅れたぬ」
「わんお隊長、どうしていたの?」
「日焼けサロンに行ってたぬき」
毒が完全に体に回る7時間以内に始末したことで、魔物化した人たちも元通り。
めでたし、めでたしでした。
※シーザーレインボー討伐そのもの以外は完全なるフィクションです。