この日は魔界で参謀を務めると同時に、魔物育成役の鬼教官でもあるじごくのつかいの討伐に行ってきました。
討伐隊員からの報酬ポイントは約17000で、討伐対象数は15匹でした。最近、数が増えて危険度が増していたようです。それはほとんどの冒険者が足を運ばなくなったエリアなのですから、そうなるのは当然でしょうw
多彩な呪文(メラゾーマ、ベギラマ、ザラキ、スクルト、ルカナン、マホカンタ、ベホマ)を唱えるほか、手にしたトゲ付きメイスで攻撃したり、催眠術で相手を魅了状態にしたりすることのできるモンスターです。その仮面の下の素顔を見た者はいないと言われていますが、邪悪な儀式に捧げる生贄を儀式前に拷問する時のみ、生贄の苦痛に歪む顔をじっくり眺めるために仮面を外すとされています。
多くのアストルティアの強者は強戦士の聖域やコロシアム、ピラミッド、魔法の迷宮、格下レベル80以上モンスターの生息地などの限られた場所にしか行かなくなったため、こうしたエリアにいるモンスターの勢力が強くなってしまいました。
「欲に目の眩んだ冒険者共が格上の連中と戯れている間に、我々が世界を取ろう!」
こうじごくのつかいが企んでいたところに、私たちがやってきました。
「レベル80の冒険者!なぜここに!?」
「討伐隊に紛れ込んだ我らの同士が討伐依頼を売っていたはずだが。」
討伐依頼売買行為が大嫌いな私がそんなものに手を出すわけもなく、勢力拡大がすでにバレているじごくのつかいは討伐隊にマークされていたのでした。
「ちなみに、私はレベル上げを集中させている旅芸人(Lv75)で来たから、Lv80じゃないよ。」
「同じようなものだ!え~い、であえであえ!」
私がヴァイパーファングでじごくのつかいを毒状態にしたところへ、バイキルトとフォースで強化されたバトルマスターさんが天下無双と渾身斬りと、私のタナトスハントで次々と倒していきました。魔法使い的なモンスターでありながら守備力が高いものの、もうこちらのレベルとスキルは十分な段階なので、討伐がどんどん進みました!
こうして15匹討伐が完了し、報酬の17000ゴールドをもらいました。
「金で操れない者がいたなんて・・・」
「リアルでの経験上、金を貪った人間の破滅の姿はたくさん見ているので、そうなりたくないから私を金で引き込むことはできないよ。」
「では、何であれば・・・」
「秘密」
「ぐふっ」