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【ネタバレ注意】
妖精図書館クエストの「夜の神殿に眠れ」シリーズを昨夜全てクリアしました。
リィンとラウルの二人の結末を感動的に見せるためなのか、仕掛けは簡単になっていました。後でこの物語を思い返したときに二人の結末より仕掛けの難解さばかりが思い起こされてはリィンとラウルが報われないかもしれません。
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夜の神殿の物語は現時点のアストルティアから300年ほど前の話のようです。
ラウルこと「砂漠の狼王」の異名を持つアラハギーロ王アラハ・アルラウルにはリィンと別れた後の後日談があります。
ラウルは神殿から戻った後、妻をめとらず生涯独身を貫きます。やがて王位を弟に譲り、リィンを探して世界中を旅し、最後はジャイラ密林の遺跡にてリィンに会えることなく一生を終えます。
会えなかった無念と生涯リィンへの思いを貫いた喜び、臨終のときにラウルが抱いていた気持ちはどういうものだったのでしょうか?
ただ、リィンの幸せを願う気持ちはラウルのしかばねの側にある手帳から読み取れました。
一方、大魔王マデサゴーラが作った偽りのジャイラ密林の神殿にも、ラウルの手帳はあります。
そこには、ラウルとリィンはそのまま二人で世界中の宝を見つけ出したそうです。「次に狙う宝は何にする?」というしわくちゃな老リィンに尋ねられ、心の中でラウルにとっての最高の宝はいつも自分の隣にあると秘めていたのでした。
これに対して、切ない結末に対する安堵のような気持ちを抱いた人もいるようですが、大魔王の思考は以下のものかもしれません。
「常に側にいつつも、本当の想いをいつまでも秘めたため、一緒にいられたものの結局は結ばれなかった虚しい老人たち」という嘲笑のつもりで創造した可能性もあります。
物理的に離れたものの心の繋がりは強まった真
物理的に近いにも関わらず一番の宝は得られない偽
真偽どちらのレンダーシアにおいても、ラウルとリィンの間には何かの隔たりがあるように思えてしまいます。