まず最初に改めて「指定語日誌」について説明を記しておきます。
応募された三語を必ず含む日誌を私が書いてみるというものです。
今回はその第2弾です。
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四年前、マイユに抱かれて頬擦りされたスライムベスは、世界中のマイラーたちの怒りを買ってしまいました。
このままでは命の危険があると感じたスライムベスは修行をすることにしました。
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そこでスライムベスはスキルマスターに自分を鍛えてもらえるようにお願いしました。
スキルマスター「向上心が素晴らしいですね。よろしいでしょう。」
傍らでその会話を見ていたスキルマスターの弟子達は「やめたほうが…」と内心震えていました。
スキルマスターのマッサージで体力を回復してもらってから、スライムベスは試練の場所にスキルマスターとともに向かいます。
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スキルマスター「よろしくお願いします」
ナスガルド「任せるナス」
ベジセルクの奏演の舞台がスライムベスの試練の場となりました。
ナスガルド「君の相手は普段とは異なるよ」
そういってスライムベスの前に現れたのは、ビックハットでした。
ナスガルド「そいつをやっつけるんだ。」
この程度の相手ならなんとかなると思ったスライムベス。ところが、スライムベスは突然動けなくなります。そして、スライムベスの周囲に四本の杭が打ち込まれると、杭から雷光がスライムベスに放たれました。
スライムベスは重傷です。
スキルマスター「そのビックハットは私が育てました。闘魔滅砕陣とミラージュブレイクを覚えてます」
失望するスライムベスにスキルマスターは二つのアイテムを渡します。そして、それらを駆使して戦うとスライムベスは勝っちゃいました。
ナスガルド「何が起きたナス?」
スキルマスター「どくばりとラックのタネですよ。運の良さが高まり、急所に当たる確率が上がったのです。ほら、強敵を倒したことでスライムベス君のレベルが一気に上がりました。次の相手を出しましょう。」
引き続き、スライムベスは、ブルサベージ、デスマーキュリー、レッドドラゴン、デビルマスタッシュ、マントゴーア、アークマージ、デスサイザー、タイラントワームといった高レベルな魔物たちにどくばりの急所攻撃を当てて倒していきます。
ナスガルド「なんか運が良すぎナスね」
スキルマスター「フフフ」
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そして、スライムベスの最後の相手は竜王とダークドレアムのコンビでした。
ナスガルド「急所攻撃は効かないナス」
スキルマスター「そうですねえ」
ところが、スライムベスが火炎呪文を唱えると竜王とドレアムは倒れました。
ナスガルド「すごいナス!いつの間にか、メラガイアーを覚えるまでにレベルアップしたのナスか?」
スキルマスター「あれはメラガイアーではありません。メラです。」
ナスガルド「え?」
スキルマスター「毒針の修行でレベルが上がり、攻撃魔力が高まったのです。スライムベス君のメラは並大抵の魔法使いのメラガイアーよりずっと強力です。」
こうして、スキルマスターの試練を乗り越えたスライムベスの前に、怒りのマイラーが現れます。
「マイユゥワアアアァァァーッ!」
意味不明でおぞましい雄叫びをあげています。
「スライムベス!マイユさんにむぎゅむぎゅされるとは、うらやまけしからゆるさーん!」
マイラーは怒りに任せて、魔神斬りを放ちます。それを避けたスライムベスは、韋駄天炎刃と闘魔爆炎斬を決めて、マイラーを撃退します。
「うわーん、マイユさーん!」
そう言って、マイラーは泣きながら逃げました。
こうしてスライムベスはスキルマスターへの感謝の気持ちを抱きつつ、穏やかな日々を過ごしたのでした。
今回の指定語
・スキルマスターの弟子達
・ベジセルクの奏演
・試練
でした。