指定された3語を必ず入れた日誌を書く企画の第3弾です。
世界各国に散る様々な料理人たちを輩出しているオルフェアの町の調理ギルド。
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ここで料理の修行中である1人の美しいドワーフの御嬢様がおりました。
「最近、びっくりトマトが高過ぎて困りましたわ。」
びっくりトマト農家の減少や輪転機の回しすぎなどにより、びっくりトマトの値段は高騰しています。
そんな中、ドワーフさんのところに一枚のチラシが届きます。
まいどとうてんをごりよういだたきありがとうございます。おおやすうりのおしらせです。なんとびっりくトマトがほじんつかぎり、おひとりさま1こ20ゴールドでごていきょしうます。このきかいをおみがのしなく!
えー!?トマトが20ゴールド!?
さっそくとあるプクリポの経営するその店に行くと、確かにトマトが20ゴールドで売られていました。
そこでドワーフさんはトマトを大量に買いました。
そして、調理場に素材を運び、愛情やMPを込めて、びっくりトマトを素材に必要な料理を次々作りました。
完成後、マスター・ポシェルが味見します。
「な、なんなの…こ、この、マッドスミスやドロルメイジやデスクリーチャーの体液を混ぜたかのような、ひどい味は…む、無念、ぐふっ」
マスター・ポシェルは気絶しました。
何が起きたのか慌てるドワーフさんですが、チラシを改めて読みました。
「あー、これ、びっくりトマトじゃなくて、びっりくトマトの広告ですわ!あ、他にもおかしな点が…」
人は文字の単語の最初と最後だけを見て、全てを認知しがちなため、うっかりするとこのドワーフさんのようになってしまいます。
こうした詐欺には気をつけましょう。
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調理職人を目指すドワーフの御嬢様は、上の写真のドワーフの教授に師事して、脳と言語の仕組みを学び、詐欺に遭わないように努力したのでした。
今回の指定語
・びっくりトマト
・オルフェア
・料理
でした。