昨日、台風21号が日本を縦断しました。そんな中、台風の中心が通過する周辺に住むフレンドからは、かきおきメモで屋根や壁が吹っ飛んだとか、どこでもチャットで停電でドラクエができないとか、色々と連絡が届きました。
私は台風の中心からはかなり離れた場所にいましたが、しなやかな枝を持つ木が約30度傾いていました。これは通常の台風が近づく時の景色です。中心から遠く離れた地でそのような状況だったので、進路上の地域の凄まじさは容易に感じられました。
二年前に私が足を運んだ場所が浸水している様子をテレビで見て、かつて実際に目にした地が変わった様子に慄然としました。
様々な人が今回の台風で色々と言っていましたが、その中で気になったのが「停電でドラクエできない」です。確かに電気がなければ、ゲーム機を介してのドラクエプレイはできません。しかし、それだけがドラクエプレイではありません。

たとえば、バトルえんぴつ。これだって立派なドラクエプレイです。ふゆうじゅがサタンジェネラルを呼んだり、ブラックドラゴンがグリーンドラゴンを呼んだり、暗黒の魔人がヒャドやドルモーアを唱えつつオクトセントリーを呼び出したりと、他作品では見られない展開を味わうことができます。
あるいはカードゲーム。ガボの猛攻からビッグフェイスを守るためにタマゴ鑑定士がビッグフェイスの系統を変えたり、トルネコが集めたアイテムの効果をどうぐ使いが強化したり、あぶない水着を装備したアクトが魅了状態の敵をギガブレイクで倒したりと、色々と楽しめます。
あるいは書籍に目を通して、停電復旧後にプレイする内容の計画を立てることもできます。
ですが、こうしたグッズを持っていないという人もいると思います。

そういう時は紙と筆記具を用意します。そこに色々記すのです。
前段では攻略本を用いて計画を立てると記しましたが、それがなくてもプレイ状況を思い出して次に何をしようか考えることはできます。
あるいは、スライムとホイミのある世界とそこで起きる出来事を想像する。これもドラクエだと私は思っています。
RPGは想像力の世界と言われますが、元々はRPGはコンピューターゲームではありませんでした。そうしたRPGが遊ばれる中、コンピューターテクノロジーの発展により、アナログなRPGでは面倒な計算が簡略化されたのでした。
すなわち、RPGの起源を知り、想像力をしっかり持っていれば、停電中でもドラクエは楽しめると私は思っています。
先日、私は北東北に行ってきました。資金の都合上、鈍行で片道12~14時間の旅でした。その間、何しているのという質問をされました。メモ帳に日誌ネタを記したり、脳内に描いたオリジナルなドラクエのシーンを書き写したりしていました。一見すると奇妙かもしれませんが、黙々とスマホとにらめっこする人と何が違うのでしょうか?それに、移動時間上、私はスマホを使い続けるとバッテリー切れもあるので、極力使用頻度は少なくしたのでした。
また、かつて入院中も同様です。たくさんのゲームは退院時の荷物になるので、特に夢中な数本だけ持ち、後はメモ帳の世界です。
これは私なりの方法ですが、RPGの本質を掴み、想像力を駆使すれば、どんな環境下でもドラクエは楽しめると私は思っています。要は本人の意識次第です。「やることない」という見苦しい愚痴に塗れるよりも、今ある状況を工夫して活用して満足や納得のいくようにしたいものです。