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ラピスとリルチェラが持ってきた「天空の花嫁」という本。2人は読んでみましたが「ソラニ、クセシ、アリ、キシカ、イア、タァ、シンパッ、ケウ…」と字が難しくて、さっぱりな様子だったので、私が代わりに読むことにしました。
前回までのあらすじ
トムという老人を押す修行で力を付けた勇者が、鶏と卵の力を借りて、エル子とのイチャイチャライフを望んだ魔族の長を誑かせた張本人を倒してから数百年後、パパスはゲマに殺害され、その息子リュカは拉致されました。ヒューザに似たイケメン召使いサンチョはリュカの捜索のため旅立ち8年が経過。ジュヒョウの国で力を付けたサンチョはサラボナの町に着きました。サラボナの大富豪ルドマンの娘フローラ(74)と結婚すれば、天空の盾が得られるのだが…
五指爆炎弾を駆使した強敵、溶岩原人を倒して炎のリングを得たサンチョ。これをルドマンに渡すとルドマンは大喜び。ぜひともフローラと結婚してほしいとサンチョに訴えます。天空の盾のために仕方ないとサンチョは思います。
ルドマンは結婚指輪として水のリングを探すようにサンチョに言い、船を貸しました。
河川を上流に登る途中、うっかり落とした玉鋼の槍がたまたま川底にピクニックに来ていた海冥主メイヴに刺さりました。怒り狂うメイヴ。サンチョたちはなんとか逃げましたが、サンチョは仲間たちとはぐれてしまいました。
山奥を彷徨うとサンチョは温泉のある村を見つけました。
「おや、ダンカンさん」
「サ、サンチョさん!?」
「お懐かしい!」
「ビアンカちゃんは?」
「ビアンカなら芝刈りと洗濯に行っているはずだが」その時、大きな衝撃音が村に響きました。
「まさか、ビアンカちゃんが魔物に?」
サンチョは現場に向かいました。
そこではサンチョの仲間モンスターたちが戦っていました。ミストバーンが闘魔傀儡掌で敵の動きを止め、マージマタンゴとスノーホムンクルスが連携呪文のクロスマヒャデドスを放ちました。
「いったいわねぇ!なんなのよ!?」
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仲間モンスターたちはふくよかな体型の女と戦っていました。女はサンチョに気付きました。
「あら、サンチョさん?」
「その声はまさかビアンカちゃん!?」
幼い頃はソーミャのような痩せ型でおどおどした雰囲気だったビアンカはこんな風に成長しました。
仲間モンスターたちは無礼を謝罪しました。
そこに怒り狂ったメイヴが現れました。サンチョたちを追いかけていたようでした。
「感動の再会を邪魔するんじゃないわよ!」
ビアンカはとびひざげりで海冥主メイヴを倒してしまいました。
村に戻り、サンチョはビアンカとダンカンに事情を話しました。ビアンカはサンチョに協力すると申し出ました。
翌日、ビアンカはゴシックビスチェに着替えて、サンチョのパーティに加わりました。水の洞窟に着きました。道中、一行はウインドマージとトリカトラプスに襲撃されます。
ウインドマージがバギマを唱えると、ビアンカのフリルがめくれました。
「やだ、サンチョさん。今、見たでしょ?」
また、ミラクルスピアを放とうとしたものの、突き飛ばされたサンチョはビアンカの胸に激突。
「もう、仕方ないわね。」
ビアンカは頬にピンクほっぺシールでも貼ったかのように赤面していました。
魔物たちを倒して、水のリングを手に入れました。
「これでフローラさんと結婚できるのね…おめでとう…」
次章につづく