仲良しの座敷童子にかけられた鉛筆化の呪いを解くためにバトエンによる闇のゲームを制してきたアーちゃん。ついにラスボスの大魔王と対決です。
「ンギャアォォォォ!ギャアォォオ!なのです!大魔王、覚悟なのです!」
「ふははは、よく来たな!」
「あれ?最初の大魔王のシルエットと違うのです?」「前の大魔王は昼寝したいからと言って、大魔王の座をこの我、オチ・モウオ・マイダ様に譲ったのだ。文字数制限あるので、大魔王らしい決まり文句は省いて、我はベロゴンの鉛筆でいくぞ!」
「私はムーンブルクの王女の鉛筆なのです。」
「そんな鉛筆あったか?」
「バトルエンゲージなのです!アーちゃんからなのです」
パルプンテ もう1回右をふる
「パルプンテだと!まさか我がいきなり窮地に?」
どこで何かがこわれた
「ただのミス扱いか…ふう」
「残念なのです」
一方、とあるダンジョン
「覚悟、勇者」
「く、ここまでか…」
魔王の武器が勇者に当たる直前、なぜか砕けました。「何?」
「いまだ、はあああ!」
「ぐわあああ!」
アーちゃんたちのバトルに戻ります。
「我のターンだ!」
☆に90のダメージ
「え~強すぎなのです」
「お前のマークは☆だから、残りHPは10か」
「諦めないのです!アーちゃんのターンなのです!」
イオナズン 全員に60のダメージ
「やったーなのです!」
「だが、まだ我が有利!我のターン!」
相手全員に60のかいふく
「え?」
「ラッキーなのです」
「なんということだ、まさかの逆転…」
「アーちゃんのターンなのです!」
パルプンテ もう1回右をふる
「今度は何が…」
どこかで何かがこわれた
「意味ないのです」
「脅かせおって」
一方その頃、アーちゃんの家
「あれ、急にこたつの電源が入らなくなりましたわ」
「我のターンだ!」
☆に40のダメージ もう1回右をふる
「うぐぐ、残りHP30なのです」
「さあ、次でとどめだ」
全員のHPを50にした
「え?」
「ちょっと回復なのです」
「ぐぬぬ」
「アーちゃんのターンなのです」
パルプンテ もう1回右をふる
「もうパルプンテなどにおびえぬぞ!」
座敷童子の呪いがとけなくなった
「…なんか出てはいけない面が出た気がするのです」「…だが、バトルに影響はない。我のターン!」
イオグランデ 全員に30+ダイスの10倍のダメージ
大魔王はダイスをふりました。結果は1の目でした。「仕留め損なったか」
「ピンチなのです!アーちゃんのターン!」
ミス
「な?」
「我のターンだ!」
HP50かいふく 順番が逆回りになった
「2人対戦では逆回り効果は無意味だが、我のHPは90まで回復だ。お前は10。さあ、どうする?」
「アーちゃんのターンなのです!」
パルプンテ もう1回右をふる
やまびこのように声が響いた
「ふはは、残念だったな」
「こうなったら、カジノ下敷きなのです!」
「何?」
カジノ下敷きとは、予めトランプが1~2枚並べられた列が12列記された下敷きです。数あるバトエンのうち1割の鉛筆にはトランプマークがあり、残りの3~4枚分のトランプを鉛筆で決めて、ポーカーをするものです。ポーカーの役により何かの効果が発動します。
「えい、なのです!」
なんとアーちゃんはロイヤルストレートフラッシュを出しました。通常のポーカーと比べて、それが出る確率は非常に高いのですが、それでも216分の1なのですごくすごいのです。
「ロ、ロイヤルストレートフラッシュの効果は『相手は全員いきたえた』…」
「アーちゃんの勝ちなのです!」
「まだだ、我のターン!シドーの消しゴムを使う!2分の1の確率で貴様のHPを吸収して復活できるものだ」
ふっかつしない
「え?ちょっと…」
「アーちゃんの勝ちなのです!」
座敷童子のいた場所にアーちゃんは戻りました。しかし、座敷童子は鉛筆のままでした。
「なぜなのです?」
「アーちゃんがあんな面を出したからだよ!」
座敷童子の呪いがとけなくなった
バトエンを創造した毛玉の神は言いました。
「座敷童子め、毛玉の身でありながら、我の創造せしバトエンを楽しまぬ者はしばらくその姿のままでおればよい」
毛玉の神の気が変わるのを待つしかなさそうです。