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DQ生誕35周年おめでとうございます!
1986年5月27日にドラゴンクエストが発売されてその歴史が始まりましたが、今回はそのシステムの変遷を時期ごとに振り返ってみたいと思います。
1986年~1990年代前半
当時の日本には馴染みの薄かったRPGを導入した作品として、コマンド式バトルや分かりやすさを重視したアイテム名、鳥山明先生デザインによるスライムなどの可愛らしいデザイン、工夫されたセリフなど文章と、ドラゴンクエストのシステムの土台が完成し、さらにそれが拡張していきました。この時期に発売されたのはドラクエ1~6で、「ドラクエとはこういうゲーム」というイメージも確立されました。具体的に数点挙げれば、メラやホイミといった呪文、戦士や魔法使いといった職業などの後の作品の構成要素も出てきました。
1990年代後半
この時期にはナンバリングの新作は出ませんでした。しかし、ドラゴンクエストモンスターズをはじめ、スピンオフ作品が出始めたのもこの頃でした。特にモンスターズはナンバリングとの接点をきちんと持ちつつ、ドラクエ5や6で仲間にしたくてもできなかったモンスターを好きに育てて連れて行けるのは素晴らしかったです。
2000年代前半
ドラクエ7よりプラットホームがプレイステーションになりました。これまで堀井さんたちが容量不足で諦めていたのに対し、まだ入るからあれも入れようみたいになったらしく、物語は濃いです。また、ドラクエ8からはトゥーンシェイドにより、2Dのフィールドが3Dに変わり、以後のドラクエ作品の大半もこれに倣うことになりました。表現上の転換点の時期でした。
2000年代後半
当初は「ドラクエ氷河期」と呼ばれていたようです。スピンオフやリメイク、グッズの販売はありましたが、私個人としてはこの時期の前半に発売された作品はDS対応で、私がDSを持っていませんでした。しかし、DQ9がDSで出るということでDSを購入しました。DQ9は通信機能が充実して大きな話題となりました。それに加えて、アーケードのバトルロードはプレイ待ちの列やDQ9との超連動で賑わい、ドラクエを媒介にしたプレイヤーの交流がこの時期の後半は盛んに感じました。
2010年代前半
この時期の大きな特徴はドラクエ10の開始ではないでしょうか。オンラインに対する逆風の中のスタートでしたが、開発・運営側の努力で徐々に受容されたように思えます。スマートフォンもこの時期に販売されて、次の時期に影響を与えます。また、3DSも発売され、かつての作品のリメイク作品も出ましたが、追加要素もバッチリでなかなか楽しめた時期でした。
2010年代後半
ナンバリングでいうならドラクエ11が発売されました。これまでのシステムの総集編的な作品に感じました。一方で様々な挑戦もなされました。ドラクエ8のリメイク版で公式声優が付いて以来、今までプレイヤーのイメージを壊さないという理由で付けていなかったボイスがついたり、スマートフォンの普及でオンラインへの抵抗感が減ってきたり、DQ10の移動干渉やDQMJ3にあったライドなどのようなアクション要素が加わったりなど、20世紀中には予想していなかった変化はあります。しかし、それらの変化には賛否両論あり、さらにライバルズやタクトのようなスマートフォン用のゲームは他ゲームにドラゴンクエストを貼り付けただけで、過去に一線を画せたドラクエのアイデンティティが喪失されてきた印象を個人的には感じてもいます。
5年くらいの間隔に分けてドラクエの変遷を私の主観的感想も交えて述べましたが、今後はどんな作品が出るのか楽しみです。