ドラクエの特徴の一つ、呪文について振り返ってみます。
効果・属性の種類
1.攻撃呪文
ダメージを与えていく呪文で、威力の段階は各系統につき4段階が基本ですが、ヒャダインのような特殊なものや、イオマータなどのような射程や形状が変化したものもあります。
なお、威力段階は1989年発売のドラクエ3で3段階が基本となり、2004年発売のドラクエ8で賢さや魔力で威力向上が設定され、2006年のモンスターズジョーカーで4段階になりました。
現在登場している攻撃呪文の系統は以下なところです。
メラ系
ギラ系
ヒャド系
バギ系
イオ系
デイン系
ドルマ系
ジバリア系
ザバ系
ベタン系
ザキ系
その他
2.弱体呪文
相手に状態異常やパラメータ低下を引き起こす呪文で、ラリホーとマホトーンから始まり、マヌーサ、ルカニ、メダパニ、ヘナトス、ヴェレなど多岐にわたります。
3.強化呪文
自分や味方の能力を高める呪文です。ドラクエ2でスクルトが初登場してから、バイキルト、フバーハ、マジックバリア、ピオリム、マホカンタ、ズッシードなど種類も増えてきました。
4.回復呪文
自分や味方のダメージ回復や状態異常治療をするための呪文です。ホイミからはじまり、ベホマラー、キアリー、キアラル、マホリー、シャナク、ザオリクなどがあります。
5.その他の呪文
ルーラ、アバカム、ダモーレ、フローミ、パルプンテなど上記に該当しない呪文も存在します。
名称の変遷
1. 既存の日本語をもじったもの
メラやギラのような擬態語を用いたもの、アバカム(暴かん)やホイミ(保身)のような日本語を変えたものなど、ドラクエ世界の独自言語のようにプレイヤーに馴染みのある呪文がまずは生まれました。
2.英語をそのまま用いる
マジックバリアがドラクエ6で登場したのを皮切りに、ディバインスペル、グランドインフェルノ、パープルロータスなど英語やその他の外国語をそのままもじらずに呪文の名称として用いられるようになりました。
3.合体呪文の導入
21世紀に入り、スピンオフ作品の方でドラクエの漫画作品に登場したメドローアやメラゾロスといった合体呪文が登場するようになりました。漫画作品からの逆輸入呪文だけでなく、イホイミやギマホーンといったゲーム発の合体呪文も出ました。やがてナンバリング作品にも出るようになります。
4.修飾句によりバリエーション
ドラクエ9でメタルブラザーズがメラストームを使い始めたことを機に、様々な作品で呪文に実在単語を加えた呪文が登場するようになりました。具体的にはギラバリア、ギラブレイド、メラゾストーム、ヒャドスコール、スーパーイオナズンなどです。
また、強化された呪文としてのドルモーアプラスなどや同じ呪文同士が連携されたクロスイオグランデなどもあります。
5.漢字が使用される
特技のようでも魔力で攻撃するワザが呪文扱いされるようになってきました。ナンバリング作品では見られませんが、2010年代中期くらいからスピンオフでは特技のように思えるけどカテゴリーは呪文という技が出ています。具体的には、魅惑の大水球、破魔竜神弾、双翼冥竜弾などがあります。
以上までを書く中で、既存系統のさらなる上位呪文と思われるバギラミアや、仮に系統としたならば現在1種のみのソルフレアなどを思い出しました。
今後はどんな風に呪文は展開されていくのでしょうか?