あやねの冒険日誌

むかしむかし、伝説の英雄の血を引く放浪の旅人ズーボーがいました。
強力な装備を得たズーボーは姫をさらった魔物の元に向かいました。
ズーボーはついに魔物の拠点に着きました。
「お前が黒幕なのか!?」
「その通り。私の名前はゲマ。進化の秘法の完成のために姫は生贄にします。」
「そんなことはさせないのだ！」
「勇者の末裔ですか…その血筋、どのように利用するか迷ってしまいますね」
「世界の皆のためにも、カルメン姫のためにも、お前をぶっ倒すのだ！」
「くだらないことを…私がお仕置きして差し上げましょう。さあ、いらっしゃい」
ゲマはメラゾビームや死神の大鎌で攻めてきました。しかし、それらを避けたズーボーが会心のせいけんづき・極を当てました。
「今のは痛かった、痛かったですよおおおおお！」
ゲマの激しい反撃にズーボーはピンチになりました。ズーボーは最後の手段にミナデインをすることにしました。
「このミナデインは凄すぎて世界の半分が吹き飛ぶかもしれないのだ。でもゲマを今倒しておかないと全てがなくなってしまうのだ。世界の皆、おいらにMPを分けてほしいのだ！」
「何ですか、あれは？」
ミナデインに気付いたゲマが妨害を試みました。
「ジャスティス！」
そこにシルビアさんが来て、不意打ちの一撃を炸裂させました。
「急ぐのよ、ズーボーちゃん！」
さらにアーちゃんたちも来ました。
「アーちゃんパンチなのです！」
「まったく人をイラつかせるのが上手なうっとうしい毛玉たちですね。もうここまでですよ！」
ゲマがとどめのメドローアの詠唱を始めました。
「できたのだ！」
ズーボーがミナデインを放ちました。
「しまった！く、こんなもの…グゲェアアア！」
カルメン姫は救出されました。
「カルメンはズーボー様をお慕い申し上げておりますわ、ぽっ」
「助かってよかったのだ…」
ズーボーは疲れて倒れました。
「まあ大変。近くにラダトームの町があるので、そこでまずはお休みしましょう」




「あれ？あれ、なんか冒険の書がおかしくなってる。あー、凄いラクガキだらけ。一体いつの間に？まあ、いいや。レッツけしケシ！」
ステイシーがドラけしを取り出しました。ハドラーのイオナズン、バトルマスターの天下無双、賢者のバギクロス、ムドーの悪夢、スライムがピキー！で冒険の書が元通りになりました。

朝になりました。
「なんかいい夢見てたはずなのに思い出せない～！」カルメンさんの一日が始まりました。



※先月に特別な理由で描いていただいたイラストのお礼としての物語です。イラストはTwitterの私のアカウントの現プロフィール画像のものです。ありがとうございました。